J1リーグは8月5日に20節の9試合を行なった。ここでは、その9試合からサッカーダイジェストWeb編集部がセレクトしたベストイレブンを紹介する。
 
 広島の強力助っ人が獅子奮迅の働きを見せた。新加入のパトリックは突破、ボールキープ、動き出しなど、アタッカーに必要な多くの要素を高いレベルで兼備し、最前線で十分な輝きを放っていた。58分には同点ゴールを決めるなど決定的な仕事もこなし、1ゴール・2アシストの大活躍。最高点の『7.5』で今節のMVPとした。
 
 パトリックと2トップを組むのは開始26秒での先制点などでチームを勢いづけ、5試合連続でゴールを挙げているC大阪の杉本健勇。また濃霧のなか集中力を保ち、前半終了間際に完璧な先制点を決めた土居聖真をシャドーに配置した。
 
 2ボランチには、パトリックへのパスで再三チャンスを作った広島の青山敏弘。猛暑の中でも走り切り、圧巻のプレーを見せたC大阪の山口蛍をセレクトした。
 
 両翼には浦和の菊池大介と柏のクリスティアーノを選出。前者は4月以来の先発出場で、チームに粘り強さやしぶとさといったこれまで足りなかった要素をもたらし、後者は強烈なミドルで決勝ゴールを挙げる働きを見せた。
 
 そのほか、G大阪を相手に失点を0に抑えた甲府からはエデル・リマ、新井涼平、敗色濃厚なチームを救った川崎から谷口彰悟を、それぞれ3バックに配置。GKには難しいシュートも安定したセービングで防ぎ、勝利に大きく貢献した鳥栖の権田修一を選んだ。
【今節のベストイレブン】
GK
33 権田修一(鳥栖) 6.5
1失点したが、前半から難しいシュートを浴びるも問題なく処理して清水の前に大きく立ちはだかる。影のMOM的存在となった。
 
DF
8 新井涼平(甲府) 7
ラインを積極的に上げながらも、背後を突かれることは皆無。クロスの跳ね返しも万全で出色の内容だった。
 
6 エデル・リマ(甲府) 7
後半は5度のドリブル突破を見せ、決勝点もアシスト。それでいて守備も十二分にやっていた。
 
5 谷口彰悟(川崎) 6.5
落ち着いた対応が光る。マッチアップした中島のドリブルも冷静に止めていただけに、1失点は悔やまれる。が、89分に値千金の同点ゴールをマーク!
 
MF
6 青山敏弘(広島) 7
ワンタッチパスと間合いでプレスをかいくぐり、裏に抜け出すパトリックへのパス1本で再三チャンスを作る。リードしてからの守備も的確。危険な相手、スペースをいち早くケアしていた。
 
10 山口 蛍(C大阪) 7
出足の鋭さ、ボール奪取力、展開力、酷暑のなかでも走りきれるタフネスさは圧巻。この試合でも日本代表MFの貫禄を見せつけた。
 
8 土居聖真(鹿島) 7
動き出しのタイミング、ファーストタッチからシュートまで完璧な先制点。霧に乱されそうな展開を打破したゴールは、まさに値千金。
 
9 クリスティアーノ(柏) 7
50分にD・オリヴェイラのゴールをお膳立てすると、72分には強烈なミドルシュートで決勝ゴールをゲット。まさにマン・オブ・ザ・マッチに相応しい出来だった。
 
38 菊池大介(浦和) 7
4月6日の7節・FC東京戦以来のリーグ戦先発抜擢に応え、チームに粘りやしぶとさといった、これまでになかった要素をもたらした。宇賀神と構成した左サイドは、結局、交代するまで一度も破綻せず、最近にない安定感をもたらした。柏木のゴールは、彼の左サイドを崩したドリブル突破とクロスから生まれた。展開上は大宮のほうが劇的だったが、内容的には浦和のほうが良く、マン・オブ・ザ・マッチに選出。
 
FW
9 杉本健勇(C大阪) 7
開始26秒ゴールでチームを勢いづけ、前節の屈辱を晴らすような力強いヘディングシュートで勝負を決める。5試合連続得点で勝利に導いた殊勲者。
 
THIS WEEK MVP
39 パトリック(広島) 7.5
突破よし、キープよし、裏への抜け出しよし。相手がラインを整えようとする逆を突き、巧みに抜け出してGKと1対1に。駆け引きも上手く、相手守備陣の神経を疲弊させ、バタつかせるなかで好機を量産。1ゴール・2アシストの大活躍。
 
※選手名の左の数字はクラブでの背番号。右は今節の採点。
採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。