[J1リーグ・21節]大宮 1-2 FC東京/8月9日(水)/NACK
 
 J1通算400試合出場を達成した試合での今季初得点。そして先制弾。メモリアルな日に前田遼一は豪快でも繊細でもないシュートでネットを揺らした。自身は「ラッキーなゴール」と試合後に振り返っている。
 
 30分、太田宏介が右CKからボールを蹴り込んだ。チャン・ヒョンス、そして吉本一謙がニアサイドで潰れる。それに惑わされるように大宮GKの加藤順大がセービングに失敗した。
 
 真ん中へと抜けたボールは大宮DFの河本裕之に当たり、前田の左足に当たり、まるでパチンコのようにゴールラインを越えた。「宏介のボールが良かった。それにカズ(吉本)が良い形で潰れてくれたおかげ」と前田が話す祝砲は、そうして生まれた。
 
「欲を言えばもう1点取りたかった。プレーでも細かい部分で課題はありますけど、今日勝てたことが一番嬉しいですね。(珍しく自身の得点をアピールしていたが?)結構必死でした(笑)。
 
 これから、もっとしっかりしたゴールも決めたいと思います。また練習でアピールして先発で出られるようにしたいですし、チームとしても大宮戦をきっかけに連勝を続けられたらと思う。
 
 (中山雅史選手のJ1通算得点にあと4点と迫ったが?)まずは次のゴールを取れるように、という感じです」
 
 35歳。ベテランの域にいるストライカーは、これまでと同じようにサッカーと真摯に向き合う。己ができるプレーを、一つひとつ堅実に積み上げていく。役割を果たせば、自ずと記録は付いてくるのを身に沁みて知っているのだ。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

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