8月10日、浦和レッズからドイツ2部のインゴルシュタットへ移籍する関根貴大が、羽田空港から渡独した。
 
 お盆休みの帰省ラッシュの影響もあって渋滞に巻き込まれ、ギリギリにチェックインを済ませた関根は、まず集まった報道陣に対して、苦笑いを浮かべながら「ほんと申し訳ないっす。すみません」と謝罪。それでも、「今日も多くの人に集まってもらってようやく『行くんだな』と実感が湧きました」と口にした。
 
 前日に行なわれたJ1リーグ21節のヴァンフォーレ甲府戦後には、「僕は…このクラブでとてつもなく大きなものを教わってきました」と涙ながらにこぼしていた関根。改めて、「浦和で培ってきたものをドイツで活かして、浦和の皆さんに恩返しできるようにしたい」とジュニアユース時代から9年半を過ごした愛するクラブに活躍を誓った。
 
 また、その浦和がJ1で8位と苦しむなかでドイツ行きを決断したことについて、「チーム状況を考え、すごく悩みました」と明かした関根。それでも移籍の決め手となったのは、先輩からの一言だったという。
 
「(浦和の)先輩である(原口)元気くんから『お前の気持ちはどうなんだ? 行きたいのか? 行きたくないのか?』という本当にシンプルな言葉を貰った。その時、素直に挑戦したいなと思ったので決断しました」
 
 ドイツ2部リーグは、現地時間7月29日に開幕。インゴルシュタットは現在2連敗中だ。そんななかで合流する関根は、「チームとはまだ話をしていない。渡邊凌磨選手(インゴルシュタット在籍)ともまだですね」と話し、13日に敵地で行なわれる1860ミュンヘンとのDFBカップを視察予定だと明かした。
 
 出国する際には、空港に集まった浦和サポーターたちからエールを送られたスピードスターは、「自信があるから挑戦する。本当に全ての環境が変わるので、新たなスタートになると思います。自分が育ってきた浦和の誇りを持って戦っていきたいです」と、胸を張って日本を飛び立っていった。

取材・文:羽澄凜太郎