20歳の逸材FWウスマンヌ・デンベレのバルセロナ移籍に暗雲が立ち込めている。トレーニング無断欠席という強硬手段も、ドルトムントの怒りを買うだけだったからだ。
 
 パリSGに去ったネイマールの後釜に指名されたデンベレは、すでにバルサ移籍で個人合意したと言われている。しかし、ドルトムントは放出を容認していない。そんな中でフランス代表FWは、8月10日のチーム練習を無断欠席。ペテル・ボシュ監督も「電話も出ない。どこにいるか分からない」と“行方不明”なことを認めていた。
 
 その後、バルセロナ、パリ、カタールなどにいるという報道が出るなど情報は錯綜する。しかし、同日にドルトムントは声明を発表。「一部報道とは違って、いま彼はドルトムントにいる」としたうえで、ミヒャエル・ツォルクSDが次のようなコメントを出した。
 
「デンベレは今日、正当な理由なくトレーニングに参加しなかった。本人が意図的にそのような判断を下したことは間違いない。こうした行為は当然処分の対象になる。監督と協議した結果、今週末に行われるDFBポカール1回戦(8月12日)終了後まで、同選手の練習参加および試合出場などの活動を禁止する」
 
 また、バルサと移籍交渉をしたのは事実だが、現時点ではまとまる可能性がないともドルトムントは認めている。『ビルト』紙などが伝えた。
 
「デンベレ移籍の可能性を議論するため、バルセロナと会談を行なった。しかし、現在のマーケット状況に照らし合わせれば、そのオファーは選手の価値に見合わないものだった。だから我々はそれを断った。そして、現時点でバルサから新しいオファーはない。取引が行われる可能性はない」
 
 複数の現地メディアによると、バルサの提示額は1億ユーロ(約128億円)だが、ドルトムントは1億5000万ユーロ(約192億円)を求めているという。ネイマール放出で2億2200万ユーロ(約284億円)を得ているバルサといえども、さすがに二の足を踏む金額だろう。移籍市場が開いている8月31日までどんな展開を見せるのか、目が離せない。