柴崎岳を擁するヘタフェが、また新たな選手をスカッドに加えた。昨シーズンは日本代表MFとともにテネリフェの一員としてリーガ2部戦ったFW、アマト・エヌディアイエだ。
 
 テネリフェでのレンタル期間を終えてアトレティコ・マドリーに戻っていたアマトは、出場機会を求め、1部クラブを基本線に移籍先を探していた。前線のさらなる補強のため、若き点取り屋が欲しかったヘタフェが釣り上げた格好だ。移籍金はゼロで、保有権をヘタフェとアトレティコが50パーセントずつ握る。5年契約ながら、その期間中であれば、アトレティコは買い戻すことができる決まりだ。セネガル出身の21歳。柴崎と培ったコンビネーションは、まさに“即戦力”だ。
 
 アマトは、今夏のヘタフェが獲得した12番目の新加入選手となった(レンタル期間終了で買い取った4選手を除く)。リーガ1部の全クラブの中でもっとも多くのニューカマーを迎えているが、これは乱獲ではないのか? そこにビジョンはあるのか? 獲得選手の一覧を見てみよう。
 
[2017−18ヘタフェの新加入選手一覧]◆=レンタル加入
GKエミリアーノ・マルチネス◆(24歳/アルゼンチン国籍)←アーセナル(ENG)
GKフィリプ・マノイロビッチ(21歳/セルビアU-21代表)←レッドスター(SRB)
DFブルーノ・ゴンサレス(27歳/スペイン国籍)←ベティス
DFエミリアーノ・ベラスケス◆(23歳/ウルグアイ代表)←ブラガ(POR)
DFヴィトリーノ・アントゥネス◆(30歳/ポルトガル代表)←D・キエフ(UKR)
DFジェネ(25歳/トーゴ代表)←シント=トロイデン(BEL)
MF柴崎岳(25歳/日本代表)←テネリフェ(2部)
MFマルケル・ベルガラ◆(31歳/スペイン国籍)←R・ソシエダ
MFファイチャル・ファジル(29歳/モロッコ代表)←デポルティボ
MFマウロ・アランバッリ(21歳/ウルグアイ国籍)←B・リーベル(URU)
FWアンヘル・ロドリゲス(30歳/スペイン国籍)←サラゴサ(2部)
FWアマト・エヌディアイエ(21歳/セネガル国籍)←A・マドリー
 
 12選手を獲得しているが、ほとんどはフリートランスファーかレンタルで、移籍金が生じしたのはジェネ、B・ゴンサレス、マノイロビッチの3選手のみだ。支払った移籍金の総額は435万ユーロ(約5億5000万円)と、さほどではない。とはいえいずれの選手もそれなりの実力者で、レギュラーを狙えるタレントばかり。以前から定評があるように、ヘタフェはなかなかのやり繰り上手なのだ。
 
 一方で退団選手はわずか5人。現時点で今シーズンのロスターに登録されている選手は28名になった。2部での戦いを余儀なくされた昨シーズンのチームが、もともと小規模で、放映権料による収入がグッと上がる1部への昇格を受けて、予算の範囲内でスカッド数を回復させたというわけだ。ある意味では周到なプランと言えるのかもしれない。
 
 となるとやはり問題は、選手間の意思疎通と連携だ。プレシーズンマッチの4試合は1勝1分け2敗と結果が出ず、内容もチグハグで批判の的になっている。ホセ・ボルダラス監督の手腕が問われる情勢だ。
 
 ヘタフェは金曜日にアトレティコと、土曜日にアルバセーテと練習試合を行ない、来週末のリーガ開幕に備える。