[J2リーグ27節]千葉2-1山口/8月11日/フクアリ
 
 試合には敗れたものの、千葉戦で結果を残したのが68分からピッチに立った岸田和人だ。
 
 89分、小塚和孝からのパスを千葉のCB近藤直也とキム・ボムヨンの間で受けると、近藤に倒されてPKを獲得。自らゴール右に決めた。
 
 岸田は試合後、5戦ぶりの得点の裏側には、大先輩からのアドバイスがあったと明かしてくれた。
 
 その人物とは同じ大分県出身の三浦淳寛氏だ。三浦氏が7月にラジオの解説の仕事で、山口を訪れた際に話す機会があったという。
 
「DFの間で受ける技術をFWとして覚えたほうが良いよと言われました。裏への飛び出しが自分の特長ですが、それと動かずにDFの間でパスをもらってファーストタッチで裏に抜けることを覚えたら良い選手になるはずだと」
 
 この助言を真摯に受け止めた岸田は、千葉戦で早速、実行してみせた。
 
「あの場面は一度、裏を狙ったが、小塚がドリブルを始めたので、DFの間で待っていたらマークが離れた瞬間に小塚がパスを出してくれた。トラップも上手くいって、あとは決めるだけでした。ファウルされなくても決められたと思います。
 
 ああいう動きは今まで考えたことがなかった。自分は常に動くタイプだった。だから、止まってボールを受けるのは、良い勉強になった。これを完璧に身に付けられれば、さらにプレーの幅は広がるはず」
 
 一方で、21位に沈むチーム状況には危機感も抱いた。
 
「チームとして結果を残せていない。順位を上げるためにやっていきたい」
 
 新たな得点パターンを手にした岸田が今後、どんな形でネットを揺らすのか、注視したい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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