現地時間8月15〜16日に第1レグが行なわれるチャンピオンズ・リーグ(CL)のプレーオフ。15日のホッフェンハイム対リバプールと並ぶ屈指の好カードが、16日に開催されるナポリ対ニースだろう。
 
 CL本選出場を懸けたこの大一番に臨むニースの主砲マリオ・バロテッリと、ナポリの守護神ホセ・マヌエル・レイナには、ちょっとした因縁がある。PKのスペシャリストとして知られ、プロデビュー以来21回連続で成功させてきたバロテッリが、初めてそれを止められた相手がレイナなのだ。
 
 ミランに在籍していた2013年9月のナポリ戦。0-2でリードを許していた61分、自らファウルを受けて獲得したPKだった。いつものようにゆったりとしたモーションからゴール左側に狙ったものの、コースが甘かった。レイナに完璧にセーブされ、イタリア代表FWは顔を覆った。
 
 後半ロスタイムに汚名返上の強烈ミドルを決めて一矢を報いたものの、試合は1-2で敗戦。よほど鬱憤が溜まっていたのだろう。試合終了後に主審へ食ってかかり、2枚目のイエローカードを受けて退場処分となっている。
 
 あれから4年――。CL出場を手繰り寄せるゴールをレイナから決められれば、これ以上ないリベンジとなるが、故障を抱えているため、第1レグは欠場する可能性が小さくない。ニースのリュシアン・ファーブル監督は13日、「起用したいのは山々だが、楽観視はできない」とコメントしており、ピッチに立てるかは微妙な状況だ。
 
 バロテッリにとって、ナポリは「特別な場所」でもある。12年12月に誕生した愛娘が生を受けたのがこの港町なのだ。このプレーオフに向けても、「俺はナポリの街も人々も大好きだ。いつも対戦相手として訪れることしかできなくて残念だけど」と発言し、“ナポリ愛”を強調している。無事に出場できれば、モチベーションは相当高いはずだ。
 
 愛着のある場所で、リベンジ弾を叩き込むことができるのか。悪童の活躍から目が離せない。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部