現地時間9月10日、ブンデスリーガ2の5節でデュッセルドルフ対ウニオン・ベルリンの一戦が開催された。
 
 この試合で注目を集めたのは、今夏の移籍市場で、ともに新天地へと移籍した宇佐美貴史(デュッセルドルフ)と内田篤人(ウニオン)の日本人対決だ。今シーズンいまだ公式戦出場がない両選手は、この試合でも先発メンバーから外れて、ベンチから戦況を見守った。
 
 試合は立ち上がりから首位に立つデュッセルドルフが主導権を握ってウニオンを攻め立てる。すると、18分に左CKの流れからゴール前のルーズボールをマルセル・ソボットカが押し込んで先制に成功した。
 
 その後もホームの歓声を受けるデュッセルドルフは、出足の早いプレッシングでウニオンの攻撃を封殺。全く付け入る隙を与えずに1点のリードを保ったまま、前半を折り返す。
 
 迎えた後半は、ウニオンが前掛かりに仕掛けていったが、相手ゴールを脅かすような決定的な場面の創出には至らない時間帯が続いた。
 
 一方のデュッセルドルフは、前半のような積極的なプレッシングは見られなくなったものの、落ち着いたパスワークと統率の取れた守備でアウェーチームにチャンスを与えずに時間を経過させていった。
 
 苦戦を強いられたウニオンだったが、ワンチャンスをモノにする。68分、クリストファー・トリンメルの蹴り込んだ右CKをダミル・クライラフがヘディングで合わせてネットを揺らしたのだ。
 
 セットプレーからウニオンが振り出しに戻った試合で、両チームが動きを見せる。74分に宇佐美が、75分に内田がそれぞれピッチに送り出されて、待望の日本人対決が実現したのだ。
 
 その直後に本職のSBよりも高い2列目の右サイドに入った内田が魅せる。77分、ペナルティーエリア内右で華麗なターンをして相手DFを翻弄し、中央へ折り返すとこれが相手のカーン・アイハンのオウンゴールを誘ってウニオンの逆転に繋げたのだ。
 
 内田に逆転弾演出という仕事をやってのけられた宇佐美も負けじとスタンドを沸かす。
 
 84分、左サイドからのロングスローを敵ボックス内がファーサイドに流れると、これを宇佐美が右足アウトサイドでゴールへと流し込んだのだ。
 
 この宇佐美の同点弾で勢いに乗ったデュッセルドルフは、土壇場で意地を見せる。90分に敵陣でボールを奪ったフロリアン・ノイハウスがバイタルエリアまで持ち込み、そのまま豪快なミドルシュートを放つとこれが相手GKの指をかすめてゴールへと吸い込まれた。
 
 結局、このゴールが決勝点となって首位デュッセルドルフが3-2でウニオンとの打ち合いを制し、宇佐美と内田の日本人対決は前者に軍配が上がった。