今夏の移籍市場を大いに賑わせた話題のひとつが、リバプールのMFフィリッペ・コウチーニョのバルセロナ移籍だ。
 
 結果的にマージ―サイド側が合計4度に渡るオファーのすべてを拒否し、交渉は決裂。すっかりバルサに入団できるものと信じ込んでいたコウチーニョは大いに落胆し、怪我もあってなかなかリバプールのトレーニングに参加しなかった。先週水曜日のチャンピオンズ・リーグ第1節(セビージャ戦)で、ようやく今シーズン初出場。その立ち居振る舞いがクラブ内外で反感を買っただけに、失地回復に向けて懸命の努力を続けている。
 
 この一連の騒動に関して、バルサのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が口を開いた。コウチーニョはメインターゲットのひとりだったと認めたが、リバプールの提示額があまりにも非現実的だったため、お流れになったのだと説明した。
 
「コウチーニョを追っていたのは確かだ。我々がいくらを提示したかを言うつもりはないが、リバプールは驚くべきことに、2億ユーロ(約256億円)を要求してきた。とんでもない額だよ。もちろん支払うつもりはなかったし、それが1億5000万ユーロ(約191億円)だったとしても同様だ」
 
 今夏のバルサは、ボルシア・ドルトムントからFWウスマンヌ・デンベレやMFパウリーニョ、FWジェラール・デウロフェウら即戦力の獲得に総額1億9250万ユーロ(約230億円)を投じた。ほぼそれと同額の違約金を要求されたというのだ。
 
 そしてバルトメウ会長は、ネイマールを2億2000万ユーロ(約282億円)で引き抜いていったパリ・サンジェルマンを引き合いに出し、こう続けた。
 
「クラブ同士は互いをリスペクトしなければならないし、秩序を持って交渉しなければならない。パリ・サンジェルマンは(UEFAからファイナンシャル・フェアプレー抵触の疑いで)調査を受けているようだが、はたしてどうなるか。ヨーロッパ中のクラブが事の推移を見守っているよ」
 
 スペイン紙『Mundo Deportivo』によると、バルサはコウチーニョへの関心を完全に断ち切り、冬の再アタックも選択肢から消したと伝えられている。