[J1リーグ28節]FC東京 0-0 磐田/9月30日/味スタ

 スコアレスドローに終わったFC東京戦後のミックスゾーン。試合とは無関係な記者の質問にも、中村俊輔は誠実に対応してくれた。
 
 昨季まで自身が付けていたトリコロールの「10番」と「腕章」は、今季は齋藤学に託されている。その齋藤が先週の甲府戦で、全治8か月の重症を負ってしまった。
 
 いわば横浜の“後継者”の長期離脱を、しばらくはピッチに立てない辛い現実を、俊輔はどう感じているのか。
 
 連絡はまだ取っていないという。ただ、怪我をした甲府戦の3日前、延長戦にまでもつれこんだ天皇杯4回戦の広島戦で、齋藤がフル出場していることを、中村はもちろん知っていた。
 
「責任感が強すぎて、エンジン全開で、120分出ている。『俺、やります』なのか、ゴール数も少なくて、なんとか自分でも(調子を)上げたかったのかもしれない。
 
 焦りがあったとしたら、そういう気持ちをうまく和らげることができていれば。“大丈夫、点じゃないから”とか、“アシスト、何本決めてるんだよ”って誰かが言ったり。そういったことが全部、学の怪我につながったわけではないだろうけど……」
 
 齋藤の「覚悟」を察したうえで、俊輔はその現状を気遣っていた。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【FC東京0-0磐田 PHOTO】互いの堅い守備を崩せずスコアレスドローで痛み分け。