2017-18シーズンの欧州各国リーグが開幕してからはや2か月。チームの骨格も固まり、今シーズンの色も見えてきたが、なぜか不調に喘ぐのはあの番号の選手ばかり……。
 
 シーズン序盤戦でとくに目立つのが、リオネル・メッシ(バルセロナ)やパウロ・ディバラ(ユベントス)、ネイマール(パリSG)、ハリー・ケイン(トッテナム)などチームのエースの活躍。得点を量産し、チームを勝利に導いている。ちなみにこの4人のはいずれも背番号「10」だ。
 
 対照的に、不遇をかこつのが11番を背負う選手たち。当然「11」もチームのエースナンバーの一つだが、不思議なことに国を跨いで、一様に貢献度が低い状況が続いている。
 
 レアル・マドリーのガレス・ベイルは、開幕から5試合連続先発出場を果たすなど復活に向けて好スタートを切ったかに思えたが、大事なワールドカップ予選を前に故障。自身の欠場が響き60年ぶりの本大会出場を逃してしまった。
 
 そのレアル・マドリーから恩師カルロ・アンチェロッティに請われ、バイエルンにレンタル移籍したハメス・ロドリゲスは、シーズン前の負傷の影響もありなかなか出番が得られず。9月中旬のシャルケ戦にフル出場し1得点・1アシストの活躍を見せ、これからと思った矢先にまさかの恩師の解任。新たに就任したユップ・ハインケスの1戦目は出場機会が与えられなかった。早くも1月の退団説が流れている。
 
 ライバルクラブの11番はもっと悲惨だ。ネイマールの代役として史上2番目の高額移籍金1億500万ユーロ(約136億5000万円)でバルセロナに加入したウスマンヌ・デンベレは、出場わずか3試合目にして左大腿の大腿二頭筋の腱断裂……。来年の1月復帰に向け、リハビリを行なっている。
 
 出番の増加を求めてバイエルンからユベントスに移籍したドグラス・コスタは、なかなかチームにフィットできず、皮肉なことに出場時間は昨シーズンとほぼ変わらず。ウイングのポジション争いではファン・ギジェルモ・クアドラード、本職ではないマリオ・マンジュキッチの後塵を拝している。
 
 昨シーズンまでは不動のレギュラーだったパリSGのアンヘル・ディ・マリアは、今夏に莫大な金額で補強したネイマールとキリアン・エムバペの加入によってレギュラーから弾き出されそうな状況だ。今冬の移籍も噂されるなどチーム内の序列を確実に落としている。
 
 他にも、メスト・エジル(アーセナル)は好調時のパフォーマンスには程遠いプレーを続け、アントニー・マルシアル(マンチェスター・U)は途中出場で結果を残しているが、ポジション争いでは年下のマーカス・ラッシュフォードに後れを取っている。ドルトムントのマルコ・ロイス、トッテナムのエリク・ラメラは、昨シーズンの故障からそれぞれ、3月と11月に復帰予定だ。捲土重来を期し、インテルからベンフィカにレンタル移籍したガブリエウも、現時点で先発出場がゼロ。早くもブラジルへの再レンタルも囁かれている。
 
 こう見ると、今シーズンこの不吉な背番号を着けてビッグクラブで輝きを見せているのは、リバプールのモハメド・サラーとインテルのマティアス・ベシーノくらい。とくに前者は新加入ながらすでにリバプールの絶対軸になっているだけに、「11番の呪い」で怪我がないことを祈りたい。
 
文・ワールドサッカーダイジェスト編集部