11月のヨーロッパ遠征でブラジル代表、ベルギー代表と戦う日本代表。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督政権下では初となる強豪国との連戦は、ロシア・ワールドカップに向けて重要な試金石となる。
 
 11月10日にフランスのリールで戦うブラジル代表は、ほぼベストメンバーを招集。中でも日本代表が警戒すべき5選手をご紹介しよう。
 
要注意人物01
ネイマール(パリSG)
 言わずとしたブラジルの至宝は、今夏にバルセロナからパリSGへ2億2200万ユーロ(約289億円)で移籍し、「サッカー史上最高額の男」になった。日本は2014年10月の親善試合でこの背番号10たった一人に4ゴールを奪われており、同じ過ちを何としても回避したい。10月22日のパリSG戦でマッチアップしたマルセイユ所属の酒井宏樹は、周囲と連動してなるべく1対1の状況を作らないような守り方をしていた。日本代表でも同じようなディフェンス組織を作れるか。ただ、このエースは10月31日のアンデルレヒト戦で負傷し、11月4日のアンジェ戦を欠場。日本戦の出場は五分五分か。
 
要注意人物02
ガブリエウ・ジェズス(マンチェスター・C)
 ネイマールらとともにリオ五輪優勝に貢献し、今年1月にマンチェスター・Cへ加入。入団2年目の今シーズンはセルヒオ・アグエロとのダブルエースに君臨し、セレソンでも不動のCFに定着した驚異の20歳だ。スペース突くセンス、冷静なフィニッシュワークが冴える。ハリルホジッチ監督も「彼は世界で一番上手いアタッカーだと考えている」と警戒しており、吉田麻也ら日本代表ディフェンス陣には高い集中力が求められる。
 
要注意人物03
コウチーニョ(リバプール)
 所属するリバプールでは中央か左サイドを担うが、セレソンでは右サイドが主戦場。今夏はバルセロナへの移籍騒動で揉めたものの、徐々にコンディションを上げており、最近は持ち前の創造性溢れる崩しを随所で見せている。ただ彼も怪我を抱えており、リバプールでは直近3試合でベンチ外。ネイマールとコウチーニョが欠場となれば、同じく小柄なドリブラーであるウィリアンとドグラス・コスタが代役を務めるか。いずれにしても、左SBの長友佑都には武器である粘り強いマーキングで対抗したい。
要注意人物04
パウリーニョ(バルセロナ)
 今夏に広州恒大からバルセロナに移籍した当初は懐疑的な見方が少なくなったが、攻守でインテンシティーを発揮して新天地で早くも貴重な存在に。ボールを奪い、持ち上がり、さらにはフィニッシュにも絡むボックス・トゥ・ボックス型のMFは、コリンチャンス時代の恩師でもあるチッチ監督から絶大な信頼を寄せられている。長谷部誠などセントラルMF陣がパウリーニョの機動力を封じられるかが、日本代表にとっては勝敗を左右する大きなキーポイントとなる。
 
要注意人物05
マルセロ(レアル・マドリー)
 10月の予選は怪我で欠場したが、この11月に復帰。攻撃性能の高さは異次元の領域なうえ、近年は守備力や安定感も向上し、左ラテラウとしてはいまや世界の第一人者だ。左のマルセロ、右のダニエウ・アウベスの両SBは、攻撃時は高い位置に張り出してビルドアップ、崩し、そしてフィニッシュまで絡む。前方のサイドアタッカーを囲い込んで抑えても、彼らを自由にすれば日本代表はズタズタにされかねない。両ウイング陣の献身が不可欠だ。
 
 11月のブラジル代表招集メンバーは以下の通り(11月6日現在)。
 
[GK]
アリソン(ローマ=イタリア)
カッシオ(コリンチャンス)
エデルソン(マンチェスター・C=イングランド)
 
[SB]
アレックス・サンドロ(ユベントス=イタリア)
ダニエウ・アウベス(パリSG=フランス)
ダニーロ(マンチェスター・C=イングランド)
マルセロ(レアル・マドリー=スペイン)
 
[CB]
ジェメルソン(モナコ=フランス)
マルキーニョス(パリSG=フランス)
ミランダ(インテル=イタリア)
チアゴ・シウバ(パリSG=フランス)
 
[MF]
カゼミーロ(レアル・マドリー=スペイン)
ジエゴ(フラメンゴ)
フェルナンジーニョ(マンチェスター・C=イングランド)
ジウリアーノ(フェネルバフチェ=トルコ)
パウリーニョ(バルセロナ=スペイン)
フィリッペ・コウチーニョ(リバプール=イングランド)
レナト・アウグスト(北京国安=中国)
ウィリアン(チェルシー=イングランド)
 
[FW]
ジエゴ・ソウザ(スポルチ)
ドグラス・コスタ(ユベントス=イタリア)
ロベルト・フィルミーノ(リバプール=イングランド)
ガブリエウ・ジェズス(マンチェスター・C=イングランド)
ネイマール(パリSG=フランス)
タイソン(シャフタール=ウクライナ)
 
[監督]
チッチ