11月15日、ロシア・ワールドカップ予選の大陸間プレーオフ(PO)の第2レグが行なわれ、アジア第5代表のオーストラリアが北中米カリブ海予選4位のホンジュラスを3-1で下し、ロシア行きのチケットを掴み取った。

 第1レグでは幾多もの決定機を迎えながらも、フィニッシュの精度の低さなどによってこれ活かせずに終わったオーストラリアは、地元シドニーでの決着戦、序盤からボールを保持して相手ゴールに迫る。
 
 ボールポゼッションでは圧倒的に上回ったホームチームに対し、ホンジュラスは想定内とばかりに守備ブロックを形成し、ペナルティーエリア内への侵入を許さない。
 
 オーストラリアはパスを繋いで堅守の壁を崩そうとするものの、意外性・創造性に欠けるため、アウェーチームにことごとくはね返される。幾度か相手ゴール前にボールを入れるも決定機には繋がらず、得点の予感はほとんど感じられない。
 
 37分、ケイヒルの左サイドでの粘りから、好クロスが入り、これをロギッチがダイレクトで合わせて初めて枠内にシュートを飛ばしたものの、GKエスコベルにキャッチされた。
 
 一方のホンジュラスは、攻撃を仕掛ける機会すら非常に少なく、21分にエリスが右サイドを抜け出し、逆サイドのキオトにクロスを送ったのが、初めてのまともな攻撃。以降は、個人の突破力で数人をかわすも最後に潰されるというプレーが時折見られるぐらいだった。
 
 ホームチームにとって、失点の危険はほとんどないものの、一方でゴールへの道筋も見えてこないという状態で、この試合の前半も第1レグに引き続いてのスコアレスに終わった。
 
 後半も攻めるオーストラリア、守るホンジュラスの構図は変わらず、ホームチームはピッチを幅広く使って相手に揺さぶりをかけながら、チャンスを作ろうとする。
 
 しかし、待望のゴールは個人のドリブルと幸運から生まれた。52分、ロギッチが持ち込み、ペナルティーエリア手前で倒されてFKを獲得。これをキャプテンのジェディナクが蹴ると、ボールはホンジュラスのフィゲロアに当たって軌道が変わり、ゴールネットを揺らしたのだ。
 
 かたちはどうであれ、ついにリードを奪ったオーストラリアは勢い付き、活性化した攻撃から58分、ケイヒルが打点の高いヘッドでのシュートをクロスバーに当てる。
 
 点を奪わなければならなくなり、前に人数を割いてきた相手の攻撃に対しては、DF陣が人とスペースをしっかりケアする一方で、オーストラリアは逆にホンジュラスが自陣に空けたスペースを活かし、サイドの深い位置やバイタルエリアに侵入して追加点を狙う。
 
 そして71分、左サイドから入ったクロスを処理する際にホンジュラスのアコスタがハンドを犯したとして、主審はホームチームにPKを与える。これをジェディナクが左隅に決めて、決定的な2点目を奪った。
 
 安全圏に入ったオーストラリアは、残り時間は受け身に回るも、ホンジュラスの攻撃をしのぎながら、カウンターでチャンスを作り、84分には交代出場のクルーズが倒されて得たPKを、再びジェディナクが決めてダメを押す。
 
 アディショナルタイム、混戦からフィゲロアの至近距離からのシュートでホンジュラスに1点を与えたものの、直後に歓喜の瞬間が訪れた。
 
 アジアに転籍してからは最も苦しい予選を強いられた今回の「サッカルーズ」だが、長く過酷な戦いの末に4大会連続5回目の本大会出場を果たした。
 
 これで31番目の出場国が決定。最後の1枠を懸けた一戦は、南米5位のペルーとオセアニア代表のニュージーランドによって争われる。
 
◇本大会出場国
開催国:ロシア
欧州:ベルギー、イングランド、ドイツ、スペイン、ポーランド、セルビア、アイスランド、フランス、ポルトガル、スイス、クロアチア、スウェーデン、デンマーク
南米:ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン、コロンビア
北中米カリブ:メキシコ、コスタリカ、パナマ
アフリカ:ナイジェリア、エジプト、セネガル、チュニジア、モロッコ
アジア:イラン、日本、韓国、サウジアラビア、オーストラリア