ドイツの移籍情報専門サイト『transfermarkt.com』が、ロシア・ワールドカップ出場を逃した選手のベスト11を発表している。基準となっているのは、同サイトが算出した「推定市場価格」(移籍市場での選手の価値を示す指標)で、システムは4-2-1-3だ。(※1ユーロ=約130円)

 
GKヤン・オブラク(スロベニア代表/アトレティコ・マドリー/推定市場価格4000万ユーロ=約52億円)
 
 まずGKはヤン・オブラク。イングランドが独走した欧州予選のグループFでスロバキアやスコットランドと2位争いを演じたスロベニアは、この絶対的守護神が10試合で7失点と奮闘したものの、決定力不足に泣いて4位に終わった。リーガ・エスパニョーラでサモーラ賞(最優秀GK)を2年連続で受賞している名手も、自身初出場の夢が絶たれた。
 
DFダビド・アラバ(オーストリア代表/バイエルン/3800万ユーロ=約49億円)
DFレオナルド・ボヌッチ(イタリア代表/ミラン/4000万ユーロ=約52億円)
DFフィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表/サウサンプトン/3000万ユーロ=約39億円)
DFエリック・バイリー(コートジボワール代表/マンチェスター・U/3000万ユーロ=約39億円)
 
 最終ラインは、左からダビド・アラバ、レオナルド・ボヌッチ、ファン・ダイク、そして右SBには有力な該当者がいなかったため、CBが主戦場のエリック・バイリーが選出されている。
 
 昨年のEURO2016で、グループステージ最下位の不本意な結果に終わったオーストリアは、今予選でも4位と低迷。世界最高の左SBのひとりであるアラバが、ロシア行きを逃した。
 
 CBはまさかの予選敗退となったイタリアとオランダの守備の要、ボヌッチとファン・ダイクのペア。バイリーを擁するコートジボワールは、最終節でモロッコとの直接対決に敗れて涙を呑んでいる。
 
MFマルコ・ヴェッラッティ(イタリア代表/パリSG/6000万ユーロ=約78億円)
MFナビ・ケイタ(ギニア代表/RBライプツィヒ/5000万ユーロ=約65億円)
MFクリスティアン・プリシッチ(アメリカ代表/ドルトムント/4500万ユーロ=約58億5000万円)
 
 2枚のセントラルMFは、マルコ・ヴェッラッティとナビ・ケイタが選出された。戦前から厳しい戦いが予想されていたギニアのケイタはともかく、25歳という脂の乗った時期に出場を逃したヴェッラッティの落胆は小さくないだろう。スウェーデンとのプレーオフの第2レグでは、出場停止でピッチに立てなかったのだから、なおさらだ。
 
 トップ下には、クリスティアン・プリシッチが入った。この新鋭が攻撃を牽引したアメリカは、しかし、予選敗退が決まっているトリニダード・トバゴとの最終節によもやの敗戦。8大会連続出場はならなかった。とはいえ、プリシッチはこの11人の中では最年少の19歳。夢の舞台に立つチャンスは、まだ十分に残されている。
FWアレクシス・サンチェス(チリ代表/アーセナル/6500万ユーロ=約84億5000万円)
FWガレス・ベイル(ウェールズ代表/レアル・マドリー/8000万ユーロ=約104億円)
FWピエール=エメリク・オーバメヤン(ガボン代表/ドルトムント/6500万ユーロ=約84億5000万円)
 
 とりわけ豪華なのが前線だ。左ウイングには、アレクシス・サンチェス。15年コパ・アメリカと16年コパ・アメリカ・センテナリオを連覇するなど、黄金期を迎えていたチリだったが、南米予選の最終節で6位に転落してプレーオフにも進めず。チームトップの7ゴールを挙げて奮闘したサンチェスも、本大会に導くことはできなかった。
 
 右ウイングは、この11人の中でもっとも市場価値が高い(8000万ユーロ)ガレス・ベイルだ。躍進したEURO2016に続くビッグトーナメント出場を目指したウェールズは、最終節にプレーオフ進出を懸けたアイルランドとの直接対決に敗れて、60年ぶりの出場を逃した。この大一番でのベイルの故障欠場は、あまりにも大きかった。
                                        
 最後は、CFのピエール=エメリク・オーバメヤン。このワールドクラスの点取り屋を擁するガボンは、モロッコ、コートジボワール、マリと同居する「死のグループ」で3位に終わり、悲願の初出場はならなかった。このオーバメヤンをはじめ、プリシッチ、ケイタ、アラバと、ブンデス勢が最多の4人を占めている。
 
 多士済々の顔触れとなった今回のベスト11。ロシアの地で見られないのが、残念でならない。