母国イタリアがワールドカップ(W杯)への切符を逃し、かつてともに世界を制した仲間たちが失意に打ちひしがれる姿に、心を痛めていないはずはない。

 イタリア『ANSA通信』によると、昨シーズン限りで現役を退いた元イタリア代表のフランチェスコ・トッティは、イタリア紙『Corriere della Sera』のインタビューで、イタリアがW杯予選敗退に終わったことを「とても辛く思っている」と述べたという。

 そのイタリア・サッカー界は、カルロ・タベッキオ連盟会長が辞任。新たなリーダーが求められている。トッティは選手協会の会長を務めるダミアーノ・トンマージをそのポストに推薦した。

「彼は若々しく、ポジティブで、透明性もあり、イタリアのサッカーを知り尽くしている人物だ。連盟を掌握できる男だよ」

 現役時代、トッティらとともにローマでプレーしたトンマージは、当初は続投の意向だったタベッキオ元会長に辞任を求めるなど、イタリア・サッカー界の上層部には改革が必要だと強く訴えている人物だ。

 そのトンマージ同様、スパイクを脱いでからはスーツを“ユニホーム”とし、ディレクターという新たな仕事に挑戦しているトッティだが、ロッカールームでの生活が恋しくなることはないという。その理由は、「毎日出入りしているから」。「以前と違うのは、そこで着替えないということだけ」と語っている。

 では、現役時代を振り返り、後悔していることはあるのだろうか。

「サッカー人生における唯一の後悔は、インテル・ミラノなどに所属したロナウド(元ブラジル代表)と、一度も同じチームでプレーできなかったことだ。それが実現していたら、さらに多くの夢が叶っていただろう。ロナウドは本当にたくさんのゴールを決めた。だけど、もし俺が彼の背後にいたらもっと……」

 ロナウドは引退後、エージェント業も営んでいる。ピッチでのコンビは実現しなかったふたりだが、今後はロナウドがマネジメントする選手をトッティがローマに獲得するといった形で、“タッグ”を組む日が訪れるかもしれない。