[天皇杯・準決勝]神戸1−3C大阪/12月23日/ヤンマー
 
 天皇杯・準決勝の神戸対C大阪が23日、ヤンマースタジアム長居で行なわれ、C大阪が3−1で勝利した。
 
 神戸は、ポドルスキが左内転筋肉離れの治療のためにドイツに帰国。C大阪も山口蛍と杉本健勇が戦列を離れており、柿谷曜一朗もコンディションを考慮してベンチスタートに。お互いに主力を欠いたなかで行なわれた一戦は、C大阪がボールを保持し、神戸が堅守速攻を狙う構図となった。
 
 C大阪は清武弘嗣を軸にアイデア豊富な攻撃で圧力をかける。また、ボランチのソウザが効果的にサイドチェンジを使い、相手を揺さぶった。一方の神戸は渡部博文を中心とした堅実な守備で撥ね返しつつ、カウンターのチャンスを狙う。しかし、前半は互いに決定的なチャンスはなく、0−0のままハーフタイムに突入した。
 
 後半も拮抗した展開が続くなか、C大阪は77分に柿谷を投入し、攻撃をテコ入れする。対する神戸は守備のバランスを考えてメンバーチェンジは行なわず、辛抱強く逆襲のチャンスを待った。
 
 そうして迎えた終了間際の90分、試合がついに動く。左サイドでボールを持った途中出場の大森晃太郎が、内側に切り返してクロスを供給。中央に走り込んだ渡邉千真はボールに触れなかったものの、ファーサイドに流れたボールがゴールに吸い込まれ、神戸が待望の先制点を奪った。
 
 しかし、直後の90+1分にC大阪も執念を見せる。ソウザのロングフィードを山村和也がヘッドで競り勝ち、ボールはゴール前へ。これを神戸GKキム・スンギュがクリアミスしたところに、水沼宏太が詰めてジャンピングボレーを叩き込んだ。
 
 このまま1−1で試合は延長へ突入。同点に持ち込んだ勢いを活かして攻勢に出たC大阪が、延長前半の8分に追加点を奪う。神戸の藤田直之がペナルティエリア内でハンドを犯し、PKの判定に。柿谷が蹴ったPKは、一度はGKに阻まれたものの、自らこぼれ球に詰めてダイビングヘッドでねじ込んだ。
 
 ビハインドを背負った神戸は延長前半5分にハーフナー・マイクと大槻周平をピッチに送り込んで反撃を狙う。すると、延長前半12分、巧みなパスワークで中央を突破。最後はグラウンダーの横パスを伊野波雅彦が押し込んだが、無念にもオフサイドの判定で取り消された。
 
 延長後半に入ると、すぐさまC大阪がビッグチャンスを迎える。最終ラインの裏に抜け出した水沼がGKと1対1に。しかし、これはGKキム・スンギュの落ち着いた対応に阻まれる。一方、1点が欲しい神戸はハーフナーにハイボールを供給し、その落としやこぼれ球を拾ってゴールを狙う。延長後半の3分には、そうした展開から最後は高橋秀人が惜しいミドルを放った。
 
 お互いに一歩も引かない熱戦は最後まで手に汗握る展開が続いたが、延長後半9分にカウンターからC大阪のソウザが試合を決める追加点をゲット。そのまま3−1で終了の笛が鳴り、C大阪が来年1月1日に埼玉スタジアム2002で行なわれる決勝に駒を進めた。今季のルヴァンカップで初タイトルを獲得したC大阪は、天皇杯決勝で横浜対柏の勝者と対戦。勝てば国内2冠を達成する。