[天皇杯準決勝]横浜 2-1 柏/12月23日/等々力
 
 試合後、敗軍の将は悔しさを押し殺して試合を振り返った。
「ハモン・ロペスの素晴らしいシュートで先制できたが、後半に守備の緩みから追いつかれてしまった。相手が2トップにして中盤が空きだしてからセカンドボールの拾い合いで優位に立ったが、決定力のところで課題が残ってしまった」
 
 柏の下平隆宏監督は、この準決勝に臨むにあたり、「ACLにつながる大事な大会」という認識のもと、「選手たちも絶対に勝ち取るんだという気持ちを持って臨んだ」と、チーム全体のモチベーションの高さを明かしている。
 
 この準決勝に敗れたことで、柏は天皇杯王者としてACLに出場することはできなくなったが、可能性が消滅したわけではない。リーグ戦で4位に食い込んだため、もう一方の準決勝を制して決勝に進んだ「リーグ3位」のセレッソ大阪が優勝すれば、C大阪が天皇杯王者として出場するため、柏に繰り上げでACL出場権が回ってくる。
 
 この件については、もちろん下平監督も大いに関心を寄せ、こんなコメントを残した。
「“柏から世界へ”のスローガンのもとでやってきて、自力でACL出場を勝ち取れなかったのは悔しい。(決勝は)セレッソを全力で応援したい」
 
 指揮官の言葉は偽らざる本音だろう。他力とはいえ、柏にとっても2015年大会以来、3シーズンぶりのACL出場が懸かった元日決戦。試合はなくとも、柏の関係者には目の離せない決勝戦となりそうだ。
 
取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb)