12月23日の「エル・クラシコ」は、首位に立つバルセロナが3−0の大差で勝利を収めた。これで両チームの勝点差は14にまで広がり(マドリーは消化した試合がひとつ少ない)、マドリーの連覇はほぼ絶望的となった。

 前半はホームのマドリーがペースを握っていた。キーマンのイスコをスタメンから外し、代わりに守備でも貢献できるマテオ・コバチッチを抜擢したジネディーヌ・ジダン監督の選択は、少なくとも守りの面では効果があった。

 中盤の密度を高めて相手のパスコースを消し、球際の競り合いでも優位に立っていた。とりわけセルヒオ・ブスケッツを抑え込んだことで、バルサにリズムを掴ませなかった。

 もっとも、崩しの核であるイスコの不在は攻撃力の減退を招き、カウンターを仕掛けても前線に攻め上がる人数が足りず、ゴールが遠い。もし前半に先制点を奪えていたら、展開はまったく違うものになっていただろう。

 ゴールチャンスは何度かあった。最大のそれは42分。マルセロの左からのクロスにカリム・ベンゼマがヘッドで合わせたシーンだ。

 敵CBトーマス・ヴェルメーレンの前にうまく入り込んだベンゼマが、上体をひねってファーサイドを狙ったシュートはほとんど完璧だった。しかし、無情にもボールはポストに当たって枠の外へと弾き出された。

 その直後、サンチャゴ・ベルナベウの観衆はベンゼマにブーイングを浴びせた。サポーターは今シーズン、こうしたシーンを何度も目にしてきたからだ。

 今シーズンのベンゼマは、とにかくシュートが入らない。ここまでにリーガで挙げたゴールはたったの2。もともと純粋なスコアラーではなく、スペースメークやポストプレー、ラストパスなど、ゴール以外の部分での貢献が高いとはいっても、レギュラーのCFとしてはさすがに少なすぎる。

 ゴールチャンスはあるのだが、決めきれない。GKのファインセーブに阻まれたりと、運に見放されているのも確かだろう。スタッツ・サイト『Who Scored.com』によると、すでに今シーズンは今回のクラシコの分を含めて三度ポストに嫌われている。総シュート数が26本だからかなりの確率だろう。

 参考までに他の選手を見てみると、もっともポストに嫌われた回数が多いのはリオネル・メッシで10回。クリスチアーノ・ロナウドが5回でこれに続く。

 ただ、このふたりの場合、シュートの数自体が並外れて多い。メッシはすでに100本を超え、C・ロナウドも80本近いシュートを撃っているのだ。したがって、ポストに嫌われる確率でいえばベンゼマのほうが高い。

 だが、上には上がいるものだ。今シーズン、8本のシュートを放って、そのうち3本がポストに嫌われた選手がいる。実に37.5%の確率でシュートがポストに弾かれているのだ。

 ベンゼマ以上に不幸なこの選手は、クラシコにも出場したバルサのCBジェラール・ピケである。

 もっとも、シュートを外したからといって、ストライカーのベンゼマのように決定力不足を指摘されるようなことはない。むしろ、DFながらフィニッシュに絡み、惜しい場面を作り出していることを称えるべきかもしれない。