14〜15年シーズンはFC東京で、16〜17年シーズンは鳥栖でしっかりと結果を出してきたマッシモ・フィッカデンティ監督。18年2月15日のキックオフカンファレンスで直撃すると、このイタリア人指揮官は笑顔で次のように答えた。
 
「(鳥栖で3年目を迎える)今季も結果を残したい。FC東京では短期間で上のほうに行きましたが(15年シーズンは年間4位)、鳥栖でも少し時間をかけてそこまで辿り着きたいという気持ちを持っています」
 
 フィッカデンティ監督はFC東京でも、鳥栖でも組織的に優れたチームを作っている。「クラブが支えてくれているから」と謙遜するが、その手腕は見事のひと言だ。
 
 興味深いことに、今の鳥栖には“元”FC東京の選手たちが何人かいる。GKの権田修一、MFの河野広貴、そして今オフに加わった高橋秀人。いずれもフィッカデンティ監督の下で重用されていたプレーヤーだ。今季の注目は、やはり神戸から加入した高橋だろう。なぜ鳥栖に移籍してきたのか、フィッカデンティ監督にこう訊いてみた。「?橋選手に声をかけたのは監督ですか?」と。
 
「FC東京時代から知っていたので、長い交渉をする必要はなかったということだけは言っておきます。彼が自分の下でサッカーをやりたいという気持ちを伝えてくれたことも獲得につながったと思います」
 
 明言を避けたフィッカデンティ監督に、ならばと意地悪な質問をぶつけた。
 
「“FC東京化”を目指していますか?」
 
 つまり、鳥栖を強くするうえで“元教え子”を今後も加える可能性はあるかというニュアンスの質問をぶつけてみたのである。すると、フィッカデンティ監督は笑みを浮かべて次のように答えた。
 
「それは分かりません。ただ、私のほうから呼んだことはありません」
  
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)