ブンデスリーガ第30節は、日本人選手の出場したチームが全て黒星という寂しい週末になった。
 
 前節、2位のシャルケ相手に16試合ぶりの勝利を挙げた17位のハンブルクは、アウェーでホッフェンハイムと対戦。前半戦(13節)で快勝(3-0)した相手に連勝を狙ったが、0-2で敗れた。

 シャルケ戦で目覚ましい活躍を見せた伊藤達哉は、この試合でも左MFとしてフル出場。結果こそ残すことはできなかったが、左サイドで躍動し、チーム内では高い評価を受けている。
 
『ビルト』紙はチーム単独最高点の2点を付け、『キッカー』誌も同じくチーム単独最高点の3点。地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』の採点も3.5点ながらチーム単独最高点で、「多くの見せ場を作り、攻撃面で多くを試みた。ペナルティーエリア内でパスの受け手を欠いたことに苦しんだ」と好意的に記した。
 
 さらに地元紙『ハンブルガー・アーベントブラット』も、「ハンブルクが真のドリブルの宝石を抱えていることを、改めて示した。この小さな日本人は自信に溢れ、ひたむきだった。この日の彼には、パスの受け手だけが欠けていた」と称賛している。
 
 一方、右SBとしてフル出場した酒井高徳はチーム最多5本のシュートを放ったが、ホッフェンハイムの2点目に繋がるドリブル突破を許すなど、守備でクオリティーを示せず、厳しい評価を受けることになった。
 
『ビルト』の採点はチーム最低タイの5点で、同じく『キッカー』も5点を付けている。
 
 地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』は、「全てが悪かったわけではなかった。全部で5本のシュートを放った」とポジティブな面を指摘しつつも、「しかし、2失点目は明らかに彼のミスから生まれ、それがこの試合を決めることになってしまった」として、採点は最低タイの5点だった。
 
 さらに地元紙『ハンブルガー・アーベントブラット』は、「ニャブリとシュルツを代わるがわる追走したが、キャプテンは両者とも捕まえられなかった」と寸評を記している。
 ヘルタ・ベルリンとのアウェーマッチに臨んだ最下位ケルンは、先制するも3分間で2点を奪われて逆転負け。4-1-4-1のインサイドハーフとして先発フル出場した大迫勇也は、慣れないポジションでほとんど試合に絡むことができなかった。
 
『ビルト』『キッカー』の採点はともに5点。キッカーでは、チーム最低タイの評価に。地元紙『エクスプレス』も5点を付け、「そのプレーと対人勝率は心もとなかった。目的を欠いたプレーが、あまりにも多かった」と辛辣に綴っている。
 
 欧州カップ戦出場権争いとなった4位レバークーゼンと5位フランクフルトの上位対決は、4-1で前者に軍配。長谷部誠は3バックの中央でフル出場を果たした。
 
『ビルト』は4点を付け、「この日本人はDFラインの中央、あるいはその前でプレーし、最も多くのボールコンタクトを記録した。しかし、いつものようには機能しなかった」と記した。『キッカー』の評価は、5点と厳しかった。
 
 最後に2部リーグでは、30節で首位デュッセルドルフが16位のハイデンハイムに1-3で敗れて3連敗。依然、首位に立っているものの、後続との差はほとんどなくなってしまった。
 
 左MFとして先発フル出場を果たした宇佐美貴史は、今シーズンのリーグ7点目をマーク。原口元気は2トップに一角、もしくはトップ下としてフル出場し、宇佐美と同じくチーム最多となる4本のシュートを放った。
 
『ビルト』は両選手に4点を付け、地元紙『ライニッシェ・ポスト』の採点も同じく4点だった。一方で、『キッカー』はともにチーム最高タイとなる2.5点を与えている。結果には繋がらなかったが、攻撃面で奮闘した日本人選手2人に対する評価は、割れるかたちとなった。