現在MLSのロサンゼルス・ギャラクシーで活躍する元スウェーデン代表FW、ズラタン・イブラヒモビッチ。いまだそのゴールセンスに衰えが見られない36歳は、アメリカのテレビショー等で「ワールドカップに出たい」と、代表復帰を嘆願する発言を繰り返している。イブラはEURO2016の本大会中に、代表からの引退を表明した。
 
 スウェーデン・サッカー協会がイブラの復帰に前向きな一方で、現場のヤンネ・アンデション監督および代表選手たちは懐疑的な意見を持つとされている。そんななか、リーグアンのギャンガンに所属するGKカール=ヨハン・ヨンソンが、フランスのサッカーサイト『Main Oppose』で私見を明かした。代表で第2GKを務める28歳は、慎重に言葉を選びながら、その“帰還”が及ぼす小さくない影響を指摘したのだ。

 
「もちろん最終的に決めるのは監督だ。ただ、僕たちは彼(イブラ)抜きであの厳しい予選を勝ち抜き、ワールドカップに到達した。だから彼がいなくても本大会でいいパフォーマンスを見せられると信じているし、それはほかの仲間たちも同意見だろう。でももし彼が加わったとしても、それはそれでプラスに働く部分はあると思う。間違いなく良いプレーを披露してくれるはずだからね」
 
「とはいっても、ズラタンが戻ってくるとすれば、僕たちはこれまで追求してきたコレクティブなスタイルを捨てなければならない。彼やクリスチアーノ・ロナウド、メッシのような強烈な個性を持つワールドクラスがチームにいれば、おのずと彼らを中心としたチーム作りをしなければならない。これはフットボールにおける自然の摂理だろう。これまで通りのスタイルで臨むのか、ズラタンを迎えてまったく異なるスタイルを構築するのか。繰り返しになるけど、それを決めるのは監督自身だ」
 
 ちなみにイブラは4月17日にアメリカのテレビ番組に出演し、こう話している。
 
「ズラタンのいないワールドカップは、ワールドカップとは言わない(笑)。ただ自分の言葉には気をつけないとね。ワールドカップには行きたいけど、あまり言い過ぎると問題になるからさ」
 
 スウェーデン国内が騒がしくなっていることを気にしてか、当の本人がややトーンダウンしてきているのも確かだ。