ロシア・ワールドカップの国外合宿(場所はオーストリアのインスブルック郊外にあるゼーフェルト)で、6月8日にスイス代表(結果は0−2)と、同12日にパラグアイ代表(結果は4−2)と戦った日本代表の面々は、その2試合でどんなパフォーマンスを見せたのか。全23選手の活躍度を5段階(S、A、B、C、D)で評価してみた。
 
【GK】
1 川島永嗣 [評価]D
SD採点/スイス戦:5.5(フル出場・2失点) パラグアイ戦:−
2失点したスイス戦ではスローイングのミスからピンチを招くなど乱調気味。ここにきて正守護神の座が揺らいできている印象も……。
 
12 東口順昭 [評価]C
SD採点/スイス戦:− パラグアイ戦:5.5(先発出場・1失点)
パラグアイ戦での失点は相手を褒めるべき。ただ、良い意味でのインパクトを残せたかと言えばそうではなく、ややマイナス目の評価に。
 
23 中村航輔 [評価]C
SD採点/スイス戦:− パラグアイ戦:5.5(途中出場・1失点)
パラグアイ戦で東口に代わって後半の頭から出場。57分にあわや敵に直接渡りそうになったキックミスがあるなど安定感を少し欠いた。
 
【DF】
2 植田直通 [評価]A
SD採点/スイス戦:− パラグアイ戦:6.5(フル出場)
小細工をせず、蹴るところは蹴るといった割り切った守備で堂々と振る舞う。90分を通して弱気な表情を一度も見せることはなかった。
 
3 昌子 源 [評価]B
SD採点/スイス戦:− パラグアイ戦:6(フル出場)
パラグアイ戦の前半に限ればやや寄せが甘いところもあった。だが、身体を張ったディフェンスもあり、全体的には及第点の出来だろう。
 
5 長友佑都 [評価]B
SD採点/スイス戦:5.5(フル出場) パラグアイ戦:−
スイス戦はクロスが単調だったのであえて厳しく採点。パラグアイ戦はベンチからの声で味方を鼓舞するなど“応援団長”として存在感。今や西野ジャパンの精神的支柱に。
 
6遠藤 航 [評価]C
SD採点/スイス戦:− パラグアイ戦:5(先発出場)
右サイドバックを担ったパラグアイ戦は明らかに攻撃面でアイデア不足。スタメン奪取に向けてアピールできなかったのは残念だ。
 
19酒井宏樹 [評価]C
SD採点/スイス戦:5(途中出場) パラグアイ戦:6(途中出場)
コンディションがまだ整ってないのか、スイス戦ではシャキリに翻ろう。パラグアイ戦の出来はまずまずも本大会に向け不安を残す。
 
20 槙野智章 [評価]C
SD採点/スイス戦:5(フル出場) パラグアイ戦:−
敵FWとの距離感が曖昧でフリーでシュートを打たれる場面もあったスイス戦は、長谷部との距離感も良くなく中途半端な出来に終わった。
 
21 酒井高徳 [評価]D
SD採点/スイス戦:4.5(先発出場) パラグアイ戦:5.5(フル出場)
最大のハイライトはパラグアイ戦の55分の攻め上がりか。ただ、スイス戦も含めて不安定で、レギュラーを任せるには力不足の感が。
 
22 吉田麻也 [評価]C
SD採点/スイス戦:5(フル出場) パラグアイ戦:−
最終ラインのリーダーとして守備陣をまとめきれなかったスイス戦は失点にも絡んでおり、不満足なパフォーマンス。立て直したい。
 
【MF】
4 本田圭佑 [評価]D
SD採点/スイス戦:4.5(先発出場) パラグアイ戦:−
本職のトップ下ながらもドリブルのスピードもアイデアも欠けていた。スイス戦では持ち前のキープ力も思うように発揮できなかった。
 
7 柴崎 岳 [評価]S
SD採点/スイス戦:5.5(途中出場) パラグアイ戦:6.5(フル出場)
スイス戦では81分のCKがハイライト。続くパラグアイ戦では司令塔的な役割を果たし、プレースキッカーとしても敵の脅威になった。
 
8 原口元気 [評価]C
SD採点/スイス戦:5.5(先発出場) パラグアイ戦:5.5(途中出場)
スイス戦は対峙したロドリゲスに上手く守られた印象。本来の実力からすればもっと出来るはずで、ここからの巻き返しに期待したい。
 
10 香川真司 [評価]A
SD採点/スイス戦:−(途中出場) パラグアイ戦:6.5(フル出場・1得点)
パラグアイ戦では2本の決定機逸も、1得点・2アシストの活躍。崩しの局面でスイッチを巧みに入れ、乾らの攻撃力を引き出した。
 
11 宇佐美貴史 [評価]D
SD採点/スイス戦:4.5(先発出場) パラグアイ戦:−(途中出場)
スイスの守備網に自慢のテクニックを消され……。パラグアイ戦でも攻撃面でアピールできず、2失点目に関与するという失態を演じた。
 
14 乾 貴士 [評価]S
SD採点/スイス戦:5(途中出場) パラグアイ戦:7(先発出場・2得点)
西野ジャパンの雰囲気を一変させたパラグアイ戦の同点ゴール、さらに63分のミドルはいずれもビューティフル。文句なしの「S」評価だ。
 
【MF】
16 山口 蛍 [評価]B
SD採点/スイス戦:− パラグアイ戦:6(フル出場)
主将に抜擢されたパラグアイ戦は潰し役として効いていた。ボランチでコンビを組んだ柴崎との相互補完の関係も素晴らしかった印象。
 
17 長谷部誠 [評価]C
SD採点/スイス戦:5.5(フル出場) パラグアイ戦:−
キャプテンとして出場したスイス戦は攻守両面でややスケール感を欠いた。とりわけ、守備の強度に不足感が……。レギュラーの座も安泰ではない?
 
18 大島僚太 [評価]A
SD採点/スイス戦:6(先発出場) パラグアイ戦:−
パラグアイ戦を前に腰を痛めたが、スイス戦では繋ぎ役としてそれなりに機能。厳しいプレッシャーを涼しい表情で切り抜ける様は見事だった。
 
【FW】
9 岡崎慎司 [評価]C
SD採点/スイス戦:− パラグアイ戦:5(先発出場)
パラグアイ戦での守備面の貢献は評価に値した。しかし、ストライカーに本来求めるべきは攻撃面での成果。その意味で不満を残した。
 
13 武藤嘉紀 [評価]B
SD採点/スイス戦:5(途中出場) パラグアイ戦:6(先発出場)
消えていた時間帯か多かったスイス戦のストレスをパラグアイ戦で発散。太々しく勝負を仕掛けて突破する姿は文字通り痛快だった。
 
15 大迫勇也 [評価]B
SD採点/スイス戦:5.5(先発出場) パラグアイ戦:6.5(途中出場)
前半途中に腰を痛めたスイス戦は無念の負傷交代も、続くパラグアイ戦で躍動。最前線で基準点になるなどオフェンスに迫力をもたらした。
 
【評価まとめ】
S:乾、柴崎
A:植田、香川、大島
B:昌子、長友、山口、武藤、大迫
C:東口、中村、遠藤、酒井宏、槙野、吉田、原口、長谷部、岡崎
D:川島、酒井高、本田、宇佐美
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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