東欧の雄に激震が走った。

 現地6月18日、クロアチア代表FWの二コラ・カリニッチが代表チームから追放された。地元メディア『24stana』が電撃的に報じている。

 原因となったのは、16日に行なわれたクロアチアにとってのロシア・ワールドカップ初戦、ナイジェリア戦での態度だった。

 この試合、ベンチスタートとなっていたカリニッチは、終了間際の85分にズドラコ・ダリッチ監督から出場を命じられるも、これを拒否。結局はマルコ・ピアツァが代わって出場したのだが、その悪態が指揮官の逆鱗に触れたようだ。

 試合後の会見でダリッチ監督は、「怪我人がでなかったことは良かったが、我々には面倒なことがある」と暗にカリニッチを非難。『24stana』によれば、同選手は背中の痛みを訴えていたようだが、不満を抱いた指揮官は追放を決断した。
 
 そしてクロアチア・サッカー連盟も同日中に公式声明を発表。そのなかでダリッチ監督は、カリニッチを追放した理由を次のように説明している。

「ナイジェリアとの試合でカリニッチはしっかりと準備をしたうえで後半を迎えていたはずだが、彼は『背中が痛い』と言ってきた。ブラジルとの強化試合の時から言っていたことだったし、昨日のトレーニングでも言ってきた。だから私はそれを静かに受け入れることにしたんだ。私には健康で、戦う準備ができている選手が必要だからね」

 カリニッチがチームから干されるのは初めてではない。昨夏に加わったミランでも、出場機会が与えられないことに不満を抱いた今年3月に「誰であろうと、いい練習をしない者は家に残ってもらう」と言い放たれ、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督によって招集メンバーから外されていた。

 主将のルカ・モドリッチやイバン・ラキティッチを中心に優秀な選手たちを揃えるクロアチアは、1998年のフランスW杯で初出場ながら3位に輝いた歴代最高のチームに、タレント力では引けを取らないと期待されている。はたして、グループ2戦目のアルゼンチンとの大一番を前に走った激震を乗り越えられるだろうか。