国際サッカー連盟(FIFA)が、テレビ放送局などに対して、「魅力的な女性」のカット撮影を控えるよう要請しているようだ。現地時間7月11日に英メディア『BBC』が報じている。

『BBC』によれば、ロシアW杯において、人種差別や同性愛者差別が懸念されていたものの、そのなかでも“女性に対する差別”が大きな問題になっている。

 これについてFIFAは、差別禁止プログラムの見直しを図り、試合中継を行なっているテレビ放送局などに対し、「魅力的な女性」をアップにしたカットを減らすよう要請したようだ。

 今大会は、取材中のアナウンサーが放送中に声をかけられたり、女性ファンが性的な言動を強いられたりし、一部の大手写真販売サイトでは写真削除の対応まで迫られている。『BBC』によれば、ロシア人権団体『Fare Network』の調査では、「街中で見られた性差別」に関する抗議のうち、メディアでの女性の扱い方に関する問題が約10%を占めていたことが分かったという。
 
 2014年のブラジル大会から対策に乗り出しているFIFAで、多様性に関する問題を統括しているフェデリコ・アディエッキ氏は、これまで欧州サッカー界で問題視され続けていた人種差別が、「今大会は想定していたほどは見られなかった」と指摘しながらも、「女性に対する差別が目立っている」と語った。

 また同氏は、「これは積極的なキャンペーンではないが、間違った扱い方を正すものだ」として、「今後の国際大会は、より多くの視聴者が互いを尊重できるようになることが望ましい」と語り、改善を続けていくことを誓った。