現地時間5月12日に開催されたプレミアリーグ最終節で、2位リバプールは、7位ウォルバーハンプトンと対戦した。

 1989-90シーズンの優勝を最後に国内トップリーグでのタイトルから遠のいているリバプール。逆転優勝へは、同時にキックオフを迎える首位マンチェスター・シティのブライトン戦の結果を待つしかない状況で最終節を迎えた。

 それでも、逆転優勝を信じる大勢のコップ(熱狂的なリバプール・ファンの総称)が駆けつけたアンフィールドで始まった運命の一戦は、大声援に背中を押された序盤からホームチームが主導権を握った。

 キックオフ直後から5バック気味の守備ブロックを敷いたウルブスに対して、セカンドボールを回収しながら、じりじりと敵陣に攻め入ったリバプールは、17分にあっさりと均衡を破る。ヘンダーソンとのワンツーで右サイドを突破したアレクサンダー=アーノルドからの絶妙な低いクロスボールをエリア中央に陣取ったマネがダイレクトで合わせてねじ込んだのである。

 先手を取ってからも落ち着いたゲーム運びを見せたリバプールだったが、追い上げに出るウルブスの速攻に苦戦する。42分にはドハーティにクロスバー直撃のシュートを打たれるピンチを迎えた。難を逃れたホームチームは1-0とリードして前半を終えた。

 迎えた後半は、立ち上がりから両軍が攻め合うオープンな展開となる。そのなかでアウェーチームのロングパスを利した力強い攻めへの対応に追われたホームチームは、繋ぎのパスでミスを連発し、ペースを奪われてしまう。
 
 時間の経過とともに推進力が増していったウルブスに押し込まれたリバプールだったが、69分と72分にジョッタとの1対1のピンチを好守で防いだ守護神アリソンを中心に堅固な守備で耐え凌ぐ。

 75分過ぎから再びボールを持てるようになったリバプールは、相手の統率の取れた守備ブロックを前に攻め手を欠いた。しかし、10番がワンチャンスをモノにする。

 81分、右サイドを攻め上がったアレクサンダー=アーノルドがアーリークロスを供給。これをエリア内でマネがダイビングヘッドで合わせて追加点を奪った。

 マネのシーズン22ゴール目で停滞感を脱したリバプールは、追加点を奪われて後がなくなったウルブスの反撃を危なげなくかわし、結局、2-0で勝利した。

 今シーズンのプレミアリーグ最終戦を白星で締めくくったリバプールだったが、他会場のシティがブライトンに4-1と快勝したため、29年ぶりのトップリーグタイトル獲得を逃した。

 シーズンわずか1敗ながら悲願を果たせなかったリバプール。しかし、勝点の3ポイント制が施行されてからクラブ史上最多の「97」を積み上げたチームには、ホームサポーターから万雷の拍手が寄せられ、来る6月1日にマドリードで開催されるトッテナムとのチャンピオンズ・リーグ決勝に向けて、力強いエールが送られていた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部