キリンチャレンジカップの日本代表対トリニダード・トバゴは6月5日、愛知・豊田スタジアムで行なわれ、0対0のスコアレスドローに終わっている。

 日本がこの試合で放ったシュートは実に30本。これを防ぎ切ったのは、トリニダード・トバゴの守護神マービン・フィリップだ。34歳のベテランは184cmの長身を生かしたセーブで、堂安律との1対1や昌子源のヘディングシュート、大迫勇也の至近距離からのシュートなど、数々の決定機を防ぎ切った。

 母国紙『Trinidad News』のステファン・ニコラス氏は、異国の地で奮闘した代表チームの様子をいち早く報じている。なかでもフィリップについては、「FIFAランキングで格上の日本を相手に、文字通りドローに引きずり込んだ」と絶賛した。

「守護神は日本にある豊田スタジアムで行なわれた親善試合に出場し、明らかに疲れた仲間たちを救うスーパーセーブを連発した。その本領は試合終盤に発揮され、疲れ切った味方が動けなくなったとしても、フィリップは何度も何度もピンチを防いだ。そして、終始圧倒された展開にもかかわらず、試合をスコアレスドローで終えることに成功している」

 この守護神の活躍に対して、同代表のデニス・ローレンス監督は「ゴールを割らせなかったことはとてもいい結果」とコメントしたという。

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 というのも、トリニダード・トバゴは、約2週間後に米国で行なわれるCONCACAFゴールドカップ(北中米カリブ選手権)の初戦を控えているが、招集を予定していたメンバーのうち、複数の主力選手に米国に入国するためのビザが下りていない。

 こうしたことから、来日したのはたった19人。今回参加しなかったメンバーも開催までにビザ取得が間に合わない見通しのため、今回の親善試合はビザが下りた選手たちによる“新体制”の船出だったという。

 そうした背景があるなか、FIFAランキング26位の日本を相手に、93位のトリニダード・トバゴがドローかつクリーンシートを達成できたことは、チームにとって非常に明るい材料となっているようだ。

 苦境だからこそ結束力を高めたトリニダード・トバゴ。日本代表は、その扉を最後までこじ開けることができなかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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