[J1リーグ17節]神戸5-3名古屋/6月30日/ノエビアスタジアム神戸
 
【チーム採点・寸評】
神戸 6.5
派手な打ち合いを制すことができた要因は、ビジャとイニエスタの個人技によるところが大きい。何度追いつかれても突き放そうする熱さはこれまでにはあまり見られなかったもので、粘り強く勝ち切った点は評価できる。
 
【神戸|採点・寸評】
GK
18 キム・スンギュ 6
3失点は悔しいが、終盤のファインセーブなど要所で存在感を発揮し、勝利に貢献した。失点に絡み落ち込む初瀬を慰める場面には、人柄の良さが表われていた。
 
DF
15 宮 大樹 6
ジョーのパワーに苦戦しながらも必死に身体を張り続けたのが好印象。試合を通して頼もしさを増していった。
 
19 初瀬 亮 5.5
あまりに痛恨だったのは66分の失点につながったミス。時には果敢に攻め上がって気迫を見せていただけに悔いが残る。
 
22 西 大伍 6
機を見てオーバーラップを繰り返し、上質のクロスでチャンスを創出。とりわけ小川を目掛けた64分のクロスはエクセレントだった。
 
33 ダンクレー 6
ペナルティエリア内でも異常に落ち着いていたジョーへの対応に悩まされ、マークを外す場面も。それでもこの相手エースにゴールを与えなかったのだから、評価していいだろう。
 

MF
5 山口 蛍 6.5
出足の早い寄せでピンチの芽を刈り取り、ビルドアップ時には最終ラインの中央に入り、ゲームを巧みにコントロール。地味ながらその働きは実に効果的だった。
 
MAN OF THE MATCH
8 アンドレス・イニエスタ 7.5
フィンク体制の初陣(15節・FC東京戦)ぶりの出場(前節は第4子誕生により一時スペインに帰国)。密集地帯をいとも簡単にすり抜け、攻撃のタクトを振るうだけでなく、63分には鮮やかなミドルシュートを突き刺し、69分には冷静にPKで決勝ゴール!! 別格の存在感で勝利の立役者となった。
 
16 古橋亨梧 5(58分OUT)
負傷した11節・鹿島戦以来のスタメン出場するも、この日は持ち前のドリブルは鳴りを潜めた。後半途中には足を痛め、58分に交代。
 
27 郷家友太 6
リーグ戦での先発出場は今季3度目。チャンスに度々顔を出してゴールを狙えば、プレスバックも怠らなかった。好アピールにつながっただろう。
 
FW
7 ダビド・ビジャ 7(88分OUT)
最終ラインのギャップに素早く抜け出し、度々相手の脅威に。J・シミッチを翻弄して決めた27分の先制点、相手を突き放したPK弾はいずれも大きな価値のあるものだった。
 
17 ウェリントン 6.5(90+2分OUT)
力強いポストワークと精力的なプレッシングが好印象。ビジャが攻撃に専念して自由に動けたのは、このブラジル人FWの献身があったからこそ。
 

交代出場
FW
13 小川慶治朗 6.5(58分IN)
再三スプリントを繰り返して相手DFの背後を突いた。87分には巧みなタッチでJ・シミッチを剥がすと、勝利をグッと引き寄せるチーム5点目をゲット!
 
DF
25 大﨑玲央 −(88分IN)
ビジャと代わって投入されると、最終ラインで5バックを形成。相手に追加点を許すことなく、無事に試合をクローズさせた。
 
FW
21 田中順也 —(90+2分IN)
ボールを触る機会はほとんどなかったものの、投入直後から試合終了の笛を聞くまでフルスロットルで走り続けた。
 
監督
トルステン・フィンク 6.5
後半途中にイニエスタを交代させるプランをやめ、この絶対的な存在をフル出場させた采配が奏功。主導権を相手に明け渡さなかったからこそ4点目、5点目が生まれた。終盤には大﨑を投入して5バックにして逃げ切り。6月8日に就任して以降、無敗を継続。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
【チーム採点・寸評】
名古屋 5
三度リードされながらも粘り強く食らいついたが、終盤にバッテリー切れ。とりわけJ・シミッチのCB起用がはまらなかったのは誤算で、大量5失点を喫した。
 
【名古屋|採点・寸評】
GK
1 ランゲラック 5
何度か決定機を防ぐビッグセーブは見せたものの、79分にはビジャとの1対1をファウルで止め、PK献上&警告に。さすがに5失点はいただけなかった。
 
DF
6 宮原和也 5.5
カウンター時に背後を何度も突かれ、ピンチを招く。66分には相手のミスを逃さずラッキーゴールを決めたが、より目立ったのは守備面の粗さだった。
 
8 ジョアン・シミッチ 4.5
何度も相手のドリブルに翻弄され、ペナルティエリア内に侵入を許した。ボランチで見せていた安定感を、この日は披露できなかった。
 
20 中谷進之介 5.5
77分には反撃のゴールを決め、守備ではビジャに怯まず身体をぶつけるなど、アグレッシブな姿勢は見せた。とはいえ鋭い動きに悩まされ、この相手エースを封じられたとは言い難かった。
 
29 和泉竜司 6(84分OUT)
フィジカルが強いウェリントンのマークにやや困惑していたものの、左サイドをタイミングよく駆け上がり、攻撃に厚みをもたらした。58分のゴールは、その積極性が形になったと言える。
 

MF
2 米本拓司 5
66分に敵陣ペナルティエリア内で追撃弾につながるパスを供給。しかし判断の遅さからボールロストを繰り返し、63分にはイニエスタに寄せ切れず決勝ゴールを献上したのは、看過できない反省材料。
 
10 ガブリエル・シャビエル 5
随所で上質なテクニックを見せつけた一方で、ボールを失う回数は少なくない。プレースキックもゴールにつながらなかった。
 
21 エドゥアルド・ネット 5.5
ボールを受けるポジショニングは絶妙だったが、出しどころに迷っていた印象も。効果的なパスは多くなく、決定的な仕事はできなかった。
 
25 前田直輝 5.5(65分OUT)
鋭い敵陣に切り込む積極的なドリブルにはゴールの期待感を抱かせた。23分、24分に立て続けに訪れたシュートチャンスをモノにできなかったのが悔やまれる。
 
FW
7 ジョー 5.5
キャプテンマークを巻いて出場。相手ふたりを背負いながらもボールをしっかりと懐に収めてしまうキープ力には恐れ入る。しかし、なにより求められたゴールは奪えず、チームをリーグ6試合ぶりの勝利に導けなかった。
 
9 長谷川アーリアジャスール 5(71分OUT)
足もとにボールが入れば、小気味よく近くの味方に叩いて前線のパスワークをスムーズにさせた。もっともシュートチャンスは1本と少なく、迫力を欠いた。
 

交代出場
FW
27 相馬勇紀 6.5(65分IN)
後半途中に投入されると、いきなり左サイドからカットインしてチームの2点目につなげ、さらに77分にも同じ形から3点目も演出。果敢な仕掛けが効いていた。
 
DF
23 吉田 豊 5.5(71分IN)
左サイドを持ち上がって攻撃に加勢するも、得点には結びつかず。むしろ釣り出された87分のプレーが気になった。
 
DF
31 金井貢史 —(84分IN)
なんとか悪い流れを変えようと何度もゴール前に飛び出してゴールを狙った。しかし、決定的な仕事をするには、プレータイムが少なすぎた。
 
監督
風間八宏 5
前掛かりのパス戦術を貫くも、主導権を握れたとは言い難く、5失点を献上。相馬の途中起用は効果的だったが、攻撃で相手を上回ることはできなかった。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。