J1リーグ17節のヴィッセル神戸対名古屋グランパスが30日、ノエビアスタジアム神戸で行なわれ、5−3で神戸が勝利した。神戸はビジャとイニエスタがともに2ゴールと揃い踏み。攻撃力のある名古屋との撃ち合いを制し、今季6勝目を挙げた。
 
 神戸はダビド・ビジャ、ウェリントン、アンドレス・イニエスタ、ダンクレー、キム・スンギュ。名古屋はジョー、エドゥアルド・ネット、ガブリエル・シャビエル、ジョアン・シミッチ、ランゲラックと、いずれのチームも5人の外国籍選手をスタメン起用。試合は立ち上がりからテンションの高い攻め合いになった。
 
 神戸はビジャが最終ラインの裏を狙ってフリーランを続け、空いた中盤のスペースではイニエスタがボールを受けて攻撃をコントロール。ビルドアップで詰まるとGKキム・スンギュが前線へロングボールを送り、高さと強さを兼ね備えたウェリントンがターゲットになって的確に味方に落とした。
 
 一方の名古屋はE・ネットがビルドアップの起点になり、ドリブルで持ち出しながら左右にボールを散らしてチャンスをうかがう。序盤は左サイドを中心にビルドアップして前線へタイミング良く縦パスを入れ、ジョーのポストワークからチャンスにつなげるシーンを何度か作った。
 
 そうした緊迫した展開のなか、神戸が先手を取る。27分、自陣でボールを持った初瀬亮がドリブルで持ち上がり、最終ラインの裏を突いたビジャにスルーパス。そのままペナルティエリア内に侵入したビジャは、対峙したJ・シミッチをドリブルで抜き去り、GKのタイミングを外す右足シュートをゴールに流し込んだ。ビジャは2試合連続ゴールだった。
 
 1点リードした神戸は中央の守備を固めつつ、カウンターで追加点を狙う。前半終了間際にはウェリントンがロングボールに競り勝って相手最終ラインの裏にボールを落とし、走り込んだビジャがエリア内でシュートを放つ決定的な場面を作った。
 
 後半は名古屋が前半同様に攻撃に人数をかけ、58分に同点弾を挙げる。E・ネットが余裕を持って縦パスを打ち込み、エリア内でジョーがボールをキープ。相手DFふたりを引き付けてラストパスを出すと、最後は和泉がワントラップから豪快に左足を振り抜き、GKのニアサイドを抜く同点弾を沈めた。
 
 ここからは、まさに怒涛の展開だ。63分にイニエスタがミドルで追加点を決めると、66分に名古屋の宮原和也が神戸守備陣の連係ミスを突いて同点弾。69分にはイニエスタのパスを受けた郷家友太がPKを獲得し、これをイニエスタが沈めて再び神戸がリードを奪う。
 
 これで試合は終わらない。77分にジョーの折り返しを中谷進之介が頭で押し込んで3−3。そして80分にはビジャが自ら獲得したPKを沈めて神戸が4−3でリードすると、87分に途中出場の小川慶治朗が追加点を見舞って2点差とした。
 
 そのまま試合は5−3で終了。2得点を決めたイニエスタは、今月に生まれた第4子を祝うゆりかごパフォーマンスを披露。ビジャもスタンドに駆け寄って喜びを表現していた。敗れた名古屋は2連敗。ここ6試合勝ち星がなく、苦境にあえいでいる。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部