現地時間7月2日、コパ・アメリカの準決勝が行なわれ、ブラジルとアルゼンチンが対戦した。

 試合前から両サポーターの熱気に包まれるなかで、公式戦通算106回目の伝統のクラシコは、立ち上がりからボールを支配するブラジルに対し、果敢にチェックへ行くアルゼンチンという両軍のにらみ合いが続いた。

 そのなかで均衡を破ったのは大声援を背に受けるブラジルだ。19分、D・アウベスとのコンビネーションから右サイドを崩したフィルミーノのグラウンダーのクロスをフリーでエリア中央に立っていたG・ジェズスが落ち着いて蹴り込んだ。

 先手を取られたアルゼンチンは、得点直後からややペースダウンして出方を伺うブラジルに対して、肉弾戦を演じながらチャンスを創出する。30分にはメッシのFKからアグエロがヘディングシュートを放ったが、ボールはクロスバーを直撃。さらに37分にはドリブル突破からメッシがシュートを打つも渾身のショットは枠を外れた。

 その後も、中盤で激しくボールを奪い合う攻防戦が続いた試合は、ブラジルが1点をリードしたまま、前半が終了した。

 迎えた後半は、1点のビハインドを追うアルゼンチンが、果敢なチェックからボールを奪取して攻勢を強める展開が続いた。そして、50分にL・マルティネス、52分にデ・パウルと立て続けにブラジルゴールに迫り、57分にはショートカウンターからメッシがポスト直撃のシュートを放った。

 59分にアクーニャを下げてディ・マリア、67分にデ・パウルに代えてロ・チェルソと矢継ぎ早に攻撃的なカードを切ったアルゼンチンは、明確に攻勢を強めていった。

 かたやブラジルは、守備に奔走する時間帯が続いたが、一撃必殺のカウンターを炸裂させる。71分、自陣でボールを奪ったG・ジェズスが敵陣を一気に突破してエリア内に侵入し、中央へラストパス。これをフリーとなっていたフィルミーノが難なく決めた。

 精度の高いカウンターでダメ押し点をもぎ取ったブラジルは、後がなくなって前掛かりに来るアルゼンチンに対し、今大会無失点の巧みな守りで応戦。チッチ監督は、80分に守備的MFアランを入れて逃げ切りの態勢をより強固にしていった。

 結局、アルゼンチンの反攻をかわしたブラジルは2-0で勝利。8回目の優勝を成し遂げた2007年以来、3大会ぶり(※南米サッカー連盟の発表により2016年のセンテナリオ大会は含まない)となる決勝へ駒を進めた。

 なお、永遠のライバルとの激闘を制したブラジルは、現地時間7月3日(日本時間4日)に行なわれるチリ対ペルーの勝者と決勝で対戦。敗れて辛酸をなめたアルゼンチンは、7月6日に開催される3位決定戦に回ることになった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部