[J1リーグ18節]名古屋0-2湘南/7月7日(日)/パロ瑞穂
 
【チーム採点・寸評】
名古屋 5
シュート18本を放ち、それ以外でもチャンスの芽は多数。決めきるという作業もそうだが、隙を突かれて2失点の守備にも見直しが必要なはず。山積する問題点の中で、チームが次にどこを見ているかが注目される。
 
【名古屋|採点・寸評】
GK
1 ランゲラック 5.5
セービング自体は安定していたが、その態勢を整える前にシュートを打たれては名手の力も半減する。守備陣をしっかり機能させなければ、リーグ最高の守護神も力を発揮できない。

DF
6 宮原和也 5.5
右ウイングバックとしてスタートし、丸山の交代で3バックの一角に。スピードを生かしたカバーリングで何度もピンチの芽を摘んだが、リスクをかけたオーバラップは実らず。
 
20 中谷進之介 5.5
メンバーがいきなり変わるアクシデントの中、懸命に3バックの指揮を執り、縦へのパスを模索して勝利への気持ちを見せた。
17 丸山祐市 ― (9分OUT)
左脚の負傷からの復帰は残念ながら時期尚早だったということか。開始3分の空中戦で右手指も痛め、その後プレー続行が不可能と判断された。次は長期離脱もあり得るだけに、この起用には疑問符がつく。

23 吉田 豊 5.5
3バックの左として90分を戦い抜いたが、吉田のプレーは変わりなかった。湘南のインテンシティの高さに手を焼く場面もあったが、我慢強く対応を続け、逆襲で敵陣深くまで攻め入った。

MF 
25 前田直輝 5.5(90+1分OUT)
3本のシュートを放って攻撃陣に勢いを出していったが、分厚い湘南の守備陣を単独で切り崩すことは叶わず。逆サイドにボールが集中する時間帯にどれだけ存在を出すかは彼の今後の課題でもある。

8 ジョアン・シミッチ 5
3−4−3の布陣ではボランチの一角にトップ下的なポジショニングも求められるが、その動きが活発になったのは追いかける展開が進んだ後半になってから。空中戦の担い手として奮闘したが、攻撃力を一列前で見せたかった。
21 エドゥアルド・ネット 5
低い位置からのゲームメイクは序盤こそ効果的だったが、疲労の色が見え始めてからは低調なプレーが増えた。ゴール前に侵出する姿は見られたが、決めきるパワーが不足。

29 和泉竜司 5
選手交代や布陣の調整の中で左右のウイングバックを遜色なくこなし、チームの流れに乗ってプレーし続けたが全体の低調さに良さは出しきれなかった。

FW
7 ジョー 5
5本のシュートは両チーム最多だが、後半は特に味方を生かそうとしすぎる傾向が強まり、結果的に決定機を逃すこと多数。らしくない消極的なプレーがとにかく残念だった。

10 ガブリエル・シャビエル 5 (86分OUT)
3トップとして自由度高くプレーし、ボールの収まりどころとして奮闘を続けたが、シュートの場面でなかなか怖さが出せない。得意のセットプレーも引っ掛かることが多く、彼が不調を乗り越えることもチームの解決すべき課題。

交代出場
FW
27 相馬勇紀 5(9分 IN)
丸山の負傷で急遽ピッチに入り、ウイングバックとしてサイド突破を繰り返したが、いらぬボールロストも多かった。クロスに対する反応の良くないチームにおいて、いかにアシストを生むかを考えたい。

MF
9 長谷川アーリアジャスール ―(86分 IN)
2失点目を喫した後に投入されたが、試合の流れはほぼ決定的な状況。それでも懸命に走り、シュートも打ったが、湘南の執念の前に決定機とはならず。

MF
2 米本拓司 ―(90+1分 IN)
2点を追う後半アディショナルタイムに守備が持ち味の男を入れるところに台所事情の苦しさが表れる。彼の守備力は攻め一辺倒の試合でもやはり欲しいものだった。

監督
風間八宏 5
丸山のアクシデントはあったものの、その後の選手交代含めた采配はあまり効果を上げられなかった。チームは7戦勝ちなしの3連敗。内容が悪くないのは間違いないが、それを勝利に結びつけるための一手を選手たちには授けたいところ。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
湘南 7
相手のアクシデントに乗じて先制点を決め、残る時間を専守防衛に努めて終了間際に追加点。じっと耐え抜く展開から勝機をものにした逞しい戦いには、勝利への執念を感じた。
 
【湘南|採点・寸評】
GK
1 秋元陽太 6.5
前半から決定機を次々と防ぎ、リードした後の我慢の展開を支え続けた。後半はほぼ押し込まれる中でも冷静なセービングを続け、無失点での勝利に大きく貢献。

DF
13 山根視来 6.5
粘り強い守備もさることながら、攻め上がりの鋭さでも攻撃面を後押し。相手の左サイドは強力な突破力を有していたが、クロス対応もきっちりとこなし充実のパフォーマンス。

3 フレイレ 6.5
ジョーとのマッチアップは正々堂々、時にマリーシア。得意のフィードは抑え気味だったが、両ゴール前で高さを見せつけ、DFリーダーとしての存在感も抜群だった。

8 大野和成 6.5
対人守備の強さで名古屋の右サイドに蓋をした。インテンシティの高さはピッチ上随一で、杉岡との左サイドはド迫力の堅さ。攻撃参加も抜け目なく、試合を引き締めた。

MF
50 古林将太 6(65分 OUT)
右サイドを大きく上下動し、アジリティの高いプレーでアクセントをつけた。先制点を呼び込む走り込みも彼本来の動きが戻ってきた印象。古巣相手にアシストもマークしてみせた。
 
16 齊藤未月 6.5
ボックストゥボックスの運動量はプレー精度も相まってかなりの貢献度。先制点の場面は落ち着いてコースに流し込み、値千金の一撃に。シミッチとの“格闘戦”も素晴らしかった。
 
MAN OF THE MATCH
19 金子大毅 7
齋藤とともに中盤の守備を締めて回り、湘南の強度を体現。気の利いたポジショニングと隙間を埋める運動量は特筆もので、試合を決めるミドルシュートまで決めればMOMも納得のはず。
5 杉岡大暉 6.5
ウイングバックとして求められる攻撃力はもちろんのこと、1対1の強さでも相手に自由を与えなかった。対面する前田とのマッチアップにも冷静に対応し、相手のチャンスメイク力も削った。

FW
39 武富孝介 6 (86分OUT)
相手守備ライン裏への動き出しのみならず、ロングボールを収めるポストプレーヤーとしての器用さも見せた。フォアチェックでも守備陣を助け、シュート0でも不可欠な存在だった。

11 山崎凌吾 6(90+2分 OUT)
空中戦の強さと馬力あふれるペネトレーションは急造3バックの脅威となり続けた。器用な足下のプレーも上手く使い、前線の起点として上々の出来。

7 梅崎 司 6
行動範囲の広さと周囲を生かすプレーで序盤のラッシュを成功させた立役者。細かいインサイドワークも経験者の勘所を見せ、チームを勝利に導いた。

交代出場
MF
28 鈴木冬一 6(65分 IN)
古林に代わって右ワイドに入り、持ち前のアジリティと運動量、攻守にかかわっていけるバイタリティを披露した。

MF
18 松田天馬 ―(86分 IN)
入った時間帯を十分に理解したプレーは名古屋にとって良い意味で面倒くさい存在だったはず。敵陣を駆け回る機動力は無失点勝利にしっかり貢献している。

FW
15 野田隆之介 ―(90+2分 IN)
最後の仕上げにと投入され、わずかな時間ながらも古巣のピッチを踏んだ。

監督
曺貴裁 6.5
後半の展開を予測していたかのようなハーフタイムの指示でチームに覚悟を決めさせたのは、見事のひと言。防戦一方で逃げ切りの展開に、追加点というボーナスまで入ってきたのは采配の妙を感じた。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文:今井雄一朗(スポーツライター)