ウェールズ代表MFガレス・ベイルの周辺が騒がしい。
 
 レアル・マドリーでジネディーヌ・ジダン監督の構想外となっているベイル。現在はインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)に出場中のチームに帯同中だが、先週土曜日のバイエルン・ミュンヘン戦ではベンチ入りメンバーにも選ばれず、スタンド観戦となった。
 
 試合後にジダン監督が「すべての者にとって(退団が)ベストの選択」と心境を明かすと、ベイルの代理人が「マドリーのためにあれだけやってきた選手について、あのように話すなんてジダンは恥さらしだ」と猛反論。事態は風雲急を告げ、もはや放出は避けられない情勢となっている。
 
 そんななか、米大手ネットワーク『ESPN』がスクープとして報じたのが、「マドリーが移籍金ゼロでの放出を決断した」というニュース。中国の北京国安と江蘇蘇寧がベイルに強い関心を寄せているのは周知の事実だが、現在同国のスーパーリーグではいわゆる“爆買い”を抑制するため、巨額の移籍金にはペナルティーが課される。およそ7億円を超える移籍金に対しては、100%の税金を支払わなければならないという。つまりベイル獲得に向けた違約金が5000万ユーロ(約62億5000万円)とするならばその倍額、1億ユーロ(約125億円)を捻出しなければならない。
 
 同メディアによるとマドリーは「この夏にベイルが希望するような欧州のクラブからオファーが届くことはなかった」と前置きし、「しかも彼らが希望する1700万ドル(約18億円)以上の年俸を支払えるのは中国クラブしかない。この先3年間で5000万ドル(約54億円)にもなるサラリーを(ベイルに)払うくらいなら、クラブはフリーでの放出を選ぶだろう」と綴っている。

 
 さらに、「パリ・サンジェルマンとの間でネイマールとのトレード移籍が取り沙汰されているが、マドリーのクラブ関係者はその可能性を否定した」とし、「なんにせよ、ジダン自身がベイルにウンザリしている。北米遠征ではまるでチームに働きかけをせず、バイエルン戦のベンチ外もベイル側からの要求に応じた処置だったようだ」とも記載。ただこの“要求”については、『ESPN』が代理人を直撃したところ、「事実無根」との返答が戻ってきたという。
 
 もはやベイルの新天地は中国以外、あり得ないのだろうか。英メディアは依然として古巣のトッテナム・ホットスパーやマンチェスター・ユナイテッドなどを候補に挙げているが──。ベイルは現地月曜日、ICC・アーセナル戦の前日練習にも顔を出し、チームメイトと汗を流した。

 ちなみに中国スーパーリーグの移籍市場は、7月31日に閉まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部