大迫勇也が所属するブレーメンは、ホーム開幕戦でデュッセルドルフと対戦。ヨーロッパリーグ出場となる6位以上の目標を達成するためにも幸先よく勝ち点3を獲得したかったところだが、決定機を生かすことができず、守備ではミスが重なってしまい、デュッセルドルフに1−3で敗れた。

 この試合で、大迫は3トップのセンターでスタメン出場。立ち上がりから鋭い動きを見せていた。

 ボールを味方から引き出すと相手のマークを軽やかな動きで外して、攻撃の起点となる。33分には中盤センターでボールを受けると、鋭いターンで相手を外して倒れこみながら、正確なスルーパスをミロト・ラシチャに通す。最後のところで相手の守備に阻まれたが、優れた好機を演出した。

 後半には同点ゴール後の50分、左サイドのヨハネス・エッゲシュタインからのクロスにニアサイドで合わせたが、惜しくもシュートはゴール横に外れる。78分に放ったミドルシュートも枠を捉えていたが、GKの素早い反応でセーブされてしまった。

 ブレーメンのフロリアン・コーフェルト監督は、終盤にニクラス・フュルクルク、クラウディオ・ピサロ、サージェントと次々に攻撃のカードを切る。大迫はその流れでトップ下、ボランチへとポジションを下げながら、チームに求められるプレーをしながらチャンスメイクに貢献していた。

 惜しいチャンスを何度も作り出したブレーメンだが、フィニッシュでミスや相手GKのファインセーブに遭い、得点をあげることができず。試合後、大迫は悔しそうな表情のままミックスゾーンを通り過ぎ、控室へと戻った。

 地元紙『kreiszeitung』ウェブ版はこの試合の採点で、「ブレーメンの攻撃を構築するために汗をかいていた」と大迫に3をつけた。(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)

 これはチーム内では得点者のヨハネス・エッゲシュタインに次ぐ高評価となる。プレー内容に関しては「そのドリブルはスキーのスラロームをほうふつとさせた。エレガントに相手選手をすりぬけて振り向いてしまう。ただ、ブンデスリーガ開幕戦でゴールへのにおいは感じさせられなかったが、それでもあらゆる攻撃に結びつき、アイディアをもたらそうとプレーしていた」と評している。

 チームが相手の激しい守備に手を焼き、ボールを前線まで運ぶことができずにいたため、大迫が下がってボールをもらわざるを得ない局面が少なくなかったこともあった。ただ、守備を固めたデュッセルドルフに対して多くのチャンスを作り出せたのは、間違いなく大迫が起点を作り出せていたからだ。

 コーフェルト監督は「ユウヤのプレーは及第点だったと思う。ボールを引き出して攻撃をつないでくれた。終盤はFWを次々と投入したためにユウヤのポジションを下げざるをえなかった。不本意だと思うが、彼をピッチに残しておくことが重要だった。チームの、得点の可能性を下げるわけにはいかなかったからね。私にとってユウヤは間違いなくレギュラーなのだ」とはっきり語っていた。

 チームとしてイメージ通りのスタートダッシュとはいかなかった。この試合の反省を生かし、次のホッフェンハイム戦では勝ち点3を手にしたい。

取材・文●中野吉之伴