アドレナリンが出ている試合後に、ヒートアップした発言をすることは珍しくない。だが、時間が経っても舌戦が続けば、今後への影響も懸念される。

 10月19日のセリエA第8節、ラツィオ対アタランタの一戦は、3-3のドローに終わった。前半で3点を先行しながら、後半に3失点して勝利を逃したアタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督は、ラツィオのチーロ・インモービレがダイブをしたと主張し、終盤のPK判定への怒りを露にしている。

 これに対し、ラツィオは公式声明で「まったく不条理で受け入れることのできない発言」と、ガスペリーニ監督を批判。インモービレのプロフェッショナルな姿勢に対する侮辱だと反論した。

「勝利を逃した悔しさは人として理解できるが、模範的な選手の真面目さを議論にかけ、突拍子のない、空想的な理論を持ち出して、ピッチでの結果をはねのけようとするやり方は正当化されない」
 
 試合後のこういった舌戦は決して少なくない。だが、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、ガスペリーニ監督は「PK判定に関してわたしは確信をしている」と、21日に再びラツィオを批判した。

「わたしは試合におけるひとつのエピソードについてコメントしたのであり、インモービレのプロフェッショナルさを攻撃したのではない。ラツィオの声明は血迷っている。そのうえで、これはもう過去のことだと言いたい。我々は試合への準備をしている。サッカーのことを考えている」

 姿勢を変えなかったアタランタ指揮官に対し、ラツィオは広報の発表というかたちで再び公式に言い返している。

「騒動を続けることを避けるのが適していると考える。その騒動は、ガスペリーニが用いた『血迷っている』という表現によって、まったくもって正当化できない不条理なレベルに達したと思う」

 勝点17で3位のアタランタと、同12の7位ラツィオは、これからも欧州カップ戦出場権を競っていくことになるとみられている。それだけに、今回の遺恨が今後に影響するのか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部