ナポリは、12月10日(現地時間)に行なわれるチャンピオンズ・リーグ(CL)で、ホームにヘンクを迎える。負けなければ、決勝トーナメント進出が決まる一戦だ。だが、ベスト16に駒を進めても、指揮官のカルロ・アンチェロッティはベンチを去ることになるかもしれない。

 衛星放送『Sky Sport』など複数のイタリア・メディアは9日、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が先日、元ミラン監督のジェンナーロ・ガットゥーゾと交渉し、就任に向けて話を進めていると報じた。アンチェロッティ体制でCL16強進出を果たしても、監督交代の可能性があるという。

 CLでは王者リバプールに1勝1分けと勝ち越し、グループステージ突破に近づいているナポリだが、セリエAでは10月19日のヴェローナ戦(8節)を最後に7試合白星がない。開幕当初は王者ユベントスの対抗馬と言われたが、15節を消化して首位インテルに勝点17差の7位と苦しんでいる。

 11月5日に行なわれたCLのレッドブル・ザルツブルク戦後には、合宿命令に選手たちが従わず、クラブが高額の罰金を求めたことも明らかになった。デ・ラウレンティス会長やアンチェロッティ監督と一部主力の確執を騒ぐ声は後を絶たない。

『Gazzetta dello Sport』紙によると、アンチェロッティは9日の会見で、「指揮官は常にスーツケースを用意しておかなければいけない。この状況で自分の立場が議論されるのはごく当然のこと。いつかクラブに解任されたり、自分が去ることを恐れたり、心配はしない」と話している。

「一定の条件がなければ、一緒に前進するか、そうでなければ双方が終わりにすることが正しい。ただ、今のわたしが考えているのはそういうことではない。良くない時期にあるチームのことを心配するだけだ。何もないふりはできない。チームは本来の力を出せていない。この時期にも終わりはあるはずだ。だが、それをあまりに長引かせることはできない」

 現役時代にミランでアンチェロッティの指導を受けたガットゥーゾは、引退後に指導者に転身。国外クラブや下部リーグを転々としたが、2017年11月に古巣ミランの指揮官に就任し、昨季はチームを5位に導いた。自身が去った今シーズンのミランが不振にあえいでいることもあり、その手腕は再評価されつつある。

 アンチェロッティ退任やガットゥーゾ就任の可能性について、ナポリ・ファンの意見は分かれているようだ。『il Posticipo』によると、SNSでは様々な意見が寄せられている。

「少なくとも闘志は出せる」
「選手がアンチェロッティについていっていないのは明白」
「ガットゥーゾとズラタン・イブラヒモビッチは大の仲良し…」
「ショックが必要だ。ガットゥーゾは今より強くないチームでミランを5位に導いた」
「ガットゥーゾとイブラがナポリに来ると考えると笑ってしまう。練習見るだけでもお金を払うよ」
「ガットゥーゾを得るためにアンチェロッティを追いやるなんて、メルセデスを捨ててパンダ(フィアット)を取るようなものだ」
「ガットゥーゾはバランスの取れた指揮官で、感情面でのあの後押しができる。この1年半、アンチェロッティ体制でまったくなかったことだ」
「ガットゥーゾは好きだが、問題は計画を始める監督としてなのか、橋渡し役なのかだ。後者なら、これから素晴らしいシーズンにしたら、続投させるべきかどうかのジレンマが生じる」

 ナポリは本当にアンチェロッティと別れ、ガットゥーゾを招聘するのか。そしてその場合、新体制は来シーズンのCL出場権を獲得できるほどに復調できるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部