トッテナム・ホットスパーの韓国代表FWソン・フンミンの退場劇が、大きな波紋を呼んでいる。

 現地日曜日のプレミアリーグ第18節、ホームでのチェルシー戦。その60分だった。2点のビハインドを追うトッテナムは、左サイドでソンが抜け出しにかかる。しかしボールはこぼれてチェルシーのドイツ代表DFアントニオ・リュディガーと競り合い、激しく地面に倒されてしまう。そこで返す刀に左足を振り上げたソンは、リュディガーの胸元に報復キックをお見舞いしたのだ。
 
 すぐさまVARチェックが入り、ソンは当然の退場処分に。5月のボーンマス戦、11月のエバートン戦に続く1年で3度目の一発レッドに、英国をはじめとした欧州メディアはもちろん、母国・韓国のメディアからも「未熟だ」「感情をコントロールできていない」と批判が集中している。

 そんななか、中国メディアも手厳しい論調を展開した。

 全国スポーツ紙『新浪体育』は「実にわざとらしいリアクションをしたソンだが、自分がなにをしたかは分かっていたはずだ。当然のレッドカードでピッチを後にし、軽率なキックがどれだけチームに迷惑をかけるのかを痛感しただろう」とピシャリ。スポーツメディア『騰迅体育』は「ソンは英国でも心優しい聡明なイメージを持たれているが、もはやそれは過去の話。1年で3度の退場はあり得ない。アジアの王はいまや韓国の“赤い王”だ」と評している。

 そしてニュースサイト『捜狐』は「悪意に満ちた報復行為だった。主審にレッドカードを提示されて頭を抱え、絶望感を演出していたが、大した演技力だ。ボール扱いより上手いのではないか。まるでパペット・ショーを見ているかのように滑稽だ」と断じた。

 先のE-1東アジア選手権では、中国代表のファウルまがいのラフプレーが韓国メディアに散々叩かれた。「少林サッカーは見るに堪えない」「サッカー後進国の象徴」「彼らはいつも暴力的だ」と揶揄されたが、今回は韓国サッカー界の英雄であるソンが愚行に及んだ。

 それもあって中国版ツイッター『ウェイボー』では、ソンへの風当たりがすこぶる強い。「カンフーサッカーより酷い行為だ!」「中国人ならあんな報復はしない」「中国サッカーはアジアの恥だとまで言われたが、そのままお返ししたい」などなど、各メディアがユーザーの声を拾って紹介している。

 ソンはプレミアリーグで3試合の出場停止処分。復帰は早くて年明け1月5日、FAカップのミドルスブラ戦になりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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