15年8月の入団以来、マンチェスター・シティを力強く牽引するのが、ベルギー代表MFのケビン・デ・ブルイネだ。

 今シーズンもその存在感はずば抜けている。怪我で満足にピッチに立てなかった昨シーズンの鬱憤を晴らすかのように開幕から躍動し、9得点・20アシストを記録。完全復活を印象付けるとともに、ジョゼップ・グアルディオラの標榜する攻撃サッカーを、より高い次元へと昇華させている。

 そんな28歳の司令塔が興味深いコメントを残した。英衛星放送『Sky Sports』のインタビューに応じた際に、「自分が世界最高のプレーヤー5人のうち1人に入ると思うか?」と問われ、こう返したのだ。

「おそらくそんなに遠くないだろうね。でもさ、それを決めるのは一体誰なの? 僕は自分のベストを心がけるだけだよ。ここ数年は昨シーズンも含めて、良いプレーをしてきた。ケガも多かったけど、ピッチにいるときは問題なしだったよ。

(ブレーメンやヴォルフスブルクでプレーした)ドイツ時代も良い形で数年を過ごせて、幸せも感じていた。ベストプレーヤーを誰が決めるのかなんてわからない。ただ、僕はかなり近いとは思っている」
 
 自信を包み隠さずに口にしたデ・ブルイネは、さらに野心を漲らせた。

「バロンドールを手にするには、何よりもまずチームパフォーマンスが大事になる。チームが好調で、そのなかで自分のパフォーマンスを披露していければ、称賛は集まってくる。その点でいえば、ここ数年で僕は世界のトップ30に入り、良い感じだ。

 それに全力でやっている自分の仕事ぶりが認められるのを耳にするのは、いつだって喜ばしいことだ。それは現状をキープして、できる限り長くトップに立ち続けるというモチベーションにもなる。フットボール人生は短いからね。ただ可能な限り最高のバージョンであり続けたいだけさ」

 世界最高の選手の称号であるバロンドールは、過去11度に渡り、ルカ・モドリッチが受賞した2018年を除いて、クリスチアーノ・ロナウドとリオネル・メッシが分け合ってきた。その高い壁をデ・ブルイネが乗り越える日はいつになるのか。今シーズンの圧倒的なパフォーマンスを見れば、可能性は十分にあるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部