6月25日売りのサッカーダイジェストでは、ともに静岡出身で、日本が誇る司令塔、小野伸二と大島僚太の初となる特別対談が実現! オンラインだからこそ成り立ったクラブの垣根を越えたクロストークは、大変興味深い内容に。以前から大島のプレーを絶賛していた小野と、静岡出身の大先輩に緊張気味の大島……。似た感性を持つふたりのサッカー談義は必見だ。

 完全版はぜひ、本誌で読んでいただきたいところ。ただ、ここでは、ページの都合上、泣く泣くカットしたエピソードを含めてその一部を紹介。互いの印象やプレー面などについて大いに語り合った後、話題はリーグ再開に向けたものとなり……。

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小野 コンディションはどう?

大島 身体作りを含めて、準備を進められています。今年のフロンターレはシステムが4-3-3になって、僕はボランチからインサイドハーフになりました。そういった面で色々な変化がありますし、攻撃で多くのチャンスを作ることが求められています。それに小野さんが言っていたパスにメッセージを込めるところを、早速ですが練習で取り組みたいです。

小野 俺自身もファン・サポーターが楽しめるように、試合に多く関わりたい。中断期間が無駄ではなかったことを、試合で見せたいね。それに俺もひとりのサッカーファンとして大島くんの活躍は楽しみにしている。ぜひ楽しんでプレーしてほしい。

大島 ありがとうございます、頑張ります!

――ふたりともこういう時こそサッカー界を盛り上げたいとの想いも強いですか?

小野 俺らが皆さんに大きな力を与えられる機会は多くはないですけど、90分という試合の中で、少しでも観て良かったなって感じてもらえたら最高です。また観に来たいと思ってもらえるパフォーマンスや結果を出せたら、ベストですね。

大島 どうしても、この状況でネガティブにならざるを得なかった人もいるはずなので、ポジティブにサッカーを観に行きたいと感じてもらえるようにプレーしたいです。それが僕たちの義務になるはずです。
 
――先ほどから褒められっぱなしの大島選手は、小野選手のどんなところに期待していますか?

大島 それは僕の口からはなかなか言えないです(笑)。

小野 俺が試合に出ないとだからな(笑)。

大島 ただSNSなどで練習の風景は覗かせていただいていまして。

小野 ははは、ありがとう。

――SNSで話題になった小野選手の“神トラップ”は凄いですよね。

大島 両足、差がないですからね。あれだけ左足も正確に蹴れるなんて驚きです。昔、世代別代表でスタッフの方が、小野さんはコーチが課したトレーニングを自分の発想で、『じゃあ、こうやってもいいんだ』って臨機応変に変えたという話を訊いて感銘を受けました。SNSのトラップも含めて参考にしています。

――互いがどうセンスを磨いたのかも気になります?

小野 まあ静岡生まれなんでね。

――テクニシャンが生まれやすい環境と?

小野 県内で周りに凄い人が多かったですからね。その環境が、『どんどん上手くなりたい』と思わせてくれた。ライバルを見つけては、また新しいライバルが出てくる。ずっとそういう繰り返しでした。本当に良い環境で育ったなと思いますね。

大島 そうですよね。僕自身も環境は大きかったと思います。ポジション柄もありますけど、いろんな選手の良いところをすべて盗みたいと思って日々の練習をできました。その積み重ねは大きかったかなと思います。

 
――では改めて今季の目標と、互いにエールをお願いできますでしょうか。

小野 俺は毎年怪我をしないことが目標。できるだけたくさんの試合に出たいなと。今はスタメンで出る機会は多くないですけど、出場した試合で違いを見せなきゃいけない。交代で出ても試合を決められるよう、身体をトップフォームにして準備したいです。大島くんには、楽しんでやってもらいたい。それだけでJリーグは沸くし、観ている人たちも楽しく試合を観戦できると思うからね。

大島 ありがとうございます。僕も昨年より過密になるなかで、怪我をしないで試合に出続けられるように過ごしていきたいです。昨年はリーグ優勝できなかった悔しさがあるので、チームひとつになって戦いたいです。練習からしっかり取り組みたいです。小野さんにはより凄いプレーを見せていただければと思います。僕自身、小野さんの意外性、発想を少しでも自分のものにしたいと考えているので、引き続き小野さんのSNSも見させていただきます! とにかく、お互い怪我なく1年プレーしたいですね

小野 そうだね。今度また時間作ってどこかで会ってさ、サッカーとか、それ以外のことも色々話せたらいいね。これからもよろしく。

大島 はい。是非、僕ももっとお話をさせていただきたいので、よろしくお願いします。

取材・文●本田健介・多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)