「ワクワクというよりは大丈夫なのかなという割合のほうがすごく大きいと感じています」

 J1リーグの再開初戦(7月4日)に向け、そう話したのがFC東京の主力CBである森重真人だ。「今までにないくらい休んでいたので、どうなるのかというのを自分で感じながら(コンディションを)徐々に上げている」が、「いろいろバタバタしている状況でコロナに対しての不安な部分と、未経験のルールで再開されるので手探りな部分がすごくある」。不安と手探りなところがおそらく「大丈夫なのかな」という気持ちにつながっているのだろう。

 もちろん、Jリーグ再開の実現に向けて尽力したチェアマンの村井氏をはじめ、それに携わった関係者全員に感謝の気持ちはある。

「Jリーグが再開するにあたってたくさんの人の力で自分らはピッチに立てると思うので、その感謝を感じながら、サッカーができる幸せを感じて、柏との再開初戦に臨みたい」
 
 ただ、やはり不安は隠せないというのが正直なところだ。

「試合当日、スタジアムで検温して37.5度以上あったら……。実際、これまで毎日検温していて体温が少し高い時もあったし、もしかしたら、試合当日にダメと言われるかもしれないとか。人が集まるスタジアムでの感染のリスクもあると思いますし。どういう雰囲気になるんだろうか、どういうやり方なんだろうとか、今まで経験したことがないので、そこへの不安は多少なりともある。やはり体験していないことが起きているので、心の準備とイメージをしながら入りたいです」

 コロナへの不安が消え去ったわけではない。感染のリスクもあるなかで、プロフットボーラーとしてどう振る舞うか。

「サッカーが始まれば試合に集中したい。自分らのプレーを楽しみに待ってくれているファン・サポーターの皆さんに面白さや元気を与えられるのは、サッカー選手の特権である。そういうのをしっかり表現したい」

 森重の新たな挑戦が柏戦から始まる。

構成●サッカーダイジェスト編集部