3連勝中だったチャンピオンズ・リーグ出場権を争う強豪を下し、残留に向けて大きな一歩を踏むことができた。それでも、ウェストハムのデイビッド・モイーズ監督は激怒している。

 7月1日に開催されたプレミアリーグ第32節で、ウェストハムはチェルシーにホームで3-2と勝利した。

 42分にPKで先制を許したウェストハムだが、前半アディショナルタイムにトマシュ・ソウチェクのゴールで同点とすると、51分にミカイル・アントニオのゴールで逆転。その後、一度は追いつかれたが89分にアンドリー・ヤルモレンコが決勝点を挙げた。

 シーズン再開後3試合目にして初、リーグ戦では2月1日のサウサンプトン戦以来となる4試合ぶりの白星を手にしたウェストハムは、降格圏と2ポイント差の16位に浮上している。

 だが、モイーズ監督は試合後、34分にソウチェクのゴールがビデオアシスタントレフェリー(VAR)の介入で取り消されたことに怒りを表した。

 ウェストハムはCKのチャンスで、ゴール前の混戦からソウチェクがネットを揺らした。だが、VARの介入で、GKケパ・アリサバラガの間でピッチに倒れていたアントニオのオフサイドと判定変更。貴重な先制点を取り消されていたのだ。
 
 英衛星放送『Sky Sports』によると、モイーズ監督は、「完全にVARへの信頼を失い始めている。判定にしつこく文句を言いたくはないのだが、今はそうなってしまっているよ。だれもが得点は認められるべきだったと言っていたからね」と激怒した。

「頭に血が上っていたよ。あらゆることが我々に不利になっていた。いくつかは本当に酷かった。説明できないよ。選手たちには自分たちで運を引き寄せるしかないと言った。そして今夜は自分たちの思うようにやれた。選手たちの大きな功績だよ」

 一方、オフサイドを取られたアントニオは笑顔で「本当にVARは嫌いだ。本当に嫌いだよ」と話している。

「今シーズンは本当に多くのことが僕らに不利に働いた。でも、今日はそれで僕らが止まることはなかったね。戦い続けて勝利をもぎ取った。キツかったよ。でも、最高の結果だ。僕らに根性があり、あきらめたりしないということを示せた。最後まで戦うよ」

 VARで判定が覆るも、めげなかったウェストハムは、残り6試合で残留を勝ち取ることができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部