[J1・2節]神戸0−3広島/7月4日/ノエビアスタジアム神戸

 再開初戦で神戸のホームに乗り込んだ広島は、相手のポゼッションサッカーに苦しんだものの、チャンスを逃さず得点を重ねて、結果的に3−0の快勝を収め開幕から2連勝で首位をキープした。

 試合は立ち上がりから神戸にボールを握られる展開が続いた。それでも広島は慌てることなく、コンパクトな陣形を保って相手に不用意なスペースを与えず、良い形でフィニッシュまで持ち込ませなかった。安定した守備が功を奏し、35分にはCKから得点を奪うと、さらに48分、81分と少ない決定機をしっかり決め切り、優秀なタレント陣を擁する神戸相手に3得点を奪った。

 しかし城福浩監督は試合内容に関して、「少し持たれすぎた」と反省を口に。昨季、3-4-2-1システムでのポゼッションサッカーが浸透し、手応えを感じて臨んだ今季だっただけに、広島にとっては決して満足のいく勝利ではなかったのだ。
 
「神戸のポゼッションが非常に良かった。もう少し押し込みたかったし、自分たちのボールを持つ時間を増やしたかったですけど、ただ奪ったところでは、ほぼ最終ラインがマンツーマンで潰しに来るのが分かっていたので、そこのチャンスは狙っていました。ただ狙い通りというよりは、もう少し自分たちの時間を作れるチームにしたいと思いました」
 
 さらに広島は今シーズン、高い位置でのボール奪取からのショートカウンターを増やすことも目標としている。神戸戦でも、39分に前線でのパスカットから素早いカウンターを発動させ、決定機を創出。ペナルティエリア右でボールを収めたレアンドロ・ペレイラのラストパスが、ゴール前でフリーとなっていた選手に合わず得点には結びつかなかったが、求めていた攻撃の形が垣間見れた。
 
「ショートカウンターを発動したいというのが目標なので、もっと前半の早い時間から、その押し込むシーンを見せなければいけない。ただその2つ3つ前のところでちょっとパスがぶれたりはしていたので、もっともっと精度を研ぎ澄ませていかなければいけないです」
 
 3発快勝という結果とは裏腹に多くの課題を挙げた城福監督だが、それでも「ボールを奪いにいくところの意思統一が90分間できたっていうところが我々の得点に繋がった」と自信も覗かせた。あとは攻撃面での改善が見られれば、連勝街道も夢ではない。
 
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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