[J1第2節]G大阪1−2C大阪/7月4日/パナスタ

【チーム採点・寸評】
G大阪 5
立ち上がりから攻守両面で積極性と連動性を欠き、終盤は人海戦術で揺さぶるも決定機を創出できず。各駅停車のようなパスワークが目立ち、C大阪の堅陣を突き崩せなかった。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
失点はふたつとも阻止困難なレベル。周囲との意思疎通が図れなかったとはいえ、ビルドアップ時やキックでのイージーミスが散見された。

DF
5 三浦弦太 5
3バックの中央で最終ラインを統率。先制点を決められたシーンでは得点者の奥埜へのマークが緩慢に。もう少し押し上げも欲しかった。

13 菅沼駿哉 5.5(81分OUT)
C大阪の2トップに対して粘り強く、かつ気迫あふれるチャージで対峙。やや絞りすぎていた感が否めず、小野瀬へのフォローアップが物足りなかった。

19 キム・ヨングォン 5.5
都倉との丁々発止のバトルは見応え十分だった。左足で機を見ては何度か前線へミドルパスを繰り出そうとするが、受け手との連携が取れずほぼ空砲に。
MF
4 藤春廣輝 6
躍動感あふれる動きでコンディションの良さは窺わせたが、空回りの印象も強かった。守備においては広範囲をカバーし、敵の右サイドである坂元&松田のコンビと渡り合う。

7 遠藤保仁 5.5(54分OUT)
J1出場632試合出場の新記録を樹立。アンカーの位置で先発を飾るも自慢の散らしのパスがこの日は冴えず、54分でお役御免となった。

8 小野瀬康介 6
C大阪の左サイドに押し込まれる時間帯もあったが、果敢に打って出ようとする意識が高く、攻撃の起点たらんと奔走。周囲がもっと上手く活用し、高い位置で仕事をさせるべきだった。
MF
10 倉田 秋 5(69分OUT)
精力的に守備をこなしてプレスの急先鋒となるも、攻撃面ではパスの出し手に甘んじ、ドリブルでの仕掛けなど局面打開を試みる場面があまりに乏しかった。

21 矢島慎也 5(54分OUT)
中央寄りに位置する相手MF清武につられて、序盤から低い位置でのプレーを強いられた。どこか迷いながらのプレーに終始し、2トップをヘルプできず。

FW
33 宇佐美貴史 5
速攻でも遅攻でも常にボールに触って攻撃を司ったが、持ち前の創造性に満ちたプレーは鳴りを潜め、無難なプレー選択が目立った。シュート1本では寂しい。

9 アデミウソン 5.5(81分IN)
ロングボールを受ける不得手な展開が続き、サイドや2列目のフォローも乏しかったとはいえ、プレーが淡白に過ぎた。冷静に蹴り込んだPKは見事。
 
途中出場
MF
15 井手口陽介 5.5(54分IN)
守備では精力的にピンチの芽を摘み、攻撃ではシンプルなパス回しを心掛けた一方で、ゲームを動かすほどの存在感は示せなかった。

FW
9 パトリック 5(54分IN)
流れを変える切り札として投入。ボールはよく集まったものの動きは相手DF陣に読まれ、ポストプレーの精度もいまひとつ。ヘディングシュートが二度枠を捉えたが威力に欠けた。

FW
11 小野裕二 5.5(69分IN)
ボールを前に運ぼうとする意識が高く、瞬間的に攻撃のカンフル剤となるも周囲とかみ合わなかった。

MF
29 山本悠樹 ―(81分IN)
菅沼に代わってジョーカーとしてピッチへ。J1デビューを果たす。

FW
39 渡邉千真 ―(81分IN)
終盤のスクランブルでアデミウソンに代わって登場。見せ場は作れなかった。

監督
宮本恒靖 5.5
3-1-4-2システムが機能していたとは言い難く、早め早めの交代策や布陣変更でゴールを追い求めたがいずれも奏功せず。攻撃の閉塞感がやはり大きな課題に。
 
【チーム採点・寸評】
C大阪 6.5
リードを奪うまで粘り強く対応し、均衡を破ってからは周到にゲームプランを遂行。鮮やかな2ゴールはともにチームプレーが呼び込んだ産物だ。ロティーナ体制2年目で攻守に連動性を高めてきた印象で、スコア以上の快勝劇だった。

【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 6
限られたセービング機会で堅実な対応と安定した技術を披露した。2CBとの距離感も程よく、PKを除いてゴールチャンスをほぼ与えなかった。

DF
2 松田 陸 6
攻撃の重心が左サイドに偏るなか、的確なポジショニングで右サイドの門番を務め上げ、G大阪攻撃陣の侵攻を簡単には許さなかった。

22 マテイ・ヨニッチ 6.5
90分間を通してクールに振る舞い、中央のディフェンスを引き締めた。終盤はややパトリックにやり込まれる場面もあったが大事には至らず。

3 木本恭生 5.5
ヨニッチとの絶妙な関係性で堅牢を築いた。ただ、PK献上はいただけない。本人は判定に不服そうだったが、倒れた状態ながら右腕でシュートブロックしたのは明らかだった。

MAN OF THE MATCH
14 丸橋祐介 7
清武のパスに抜け出して左サイドをえぐり、奥埜への高精度なグラウンダーパスで先制点をお膳立て。さらには左足キャノンで25メートル弾をねじ込んで1G1Aと、まさに奮迅の働きを見せた。

MF
17 坂元達裕 5.5(57分OUT)
絶えず右サイドを活性化すべく動き回ったものの、やや存在は希薄だった。なかなか高い位置でプレーできず、ならばと早めのクロスで前線に素早く当てるもチャンスにはつながらず。

6 レアンドロ・デサバト 6
システムの中央に居座って監視を怠らず、上手くボールをタメてパスワークを促進するなど攻撃にも積極関与。藤田との補完性は申し分なし。
 
MF
5 藤田直之 6.5
守→攻の切り替えで本領を発揮。清武や奥埜らの神出鬼没な動きをしっかりキャッチし、的確なパス供給を心掛けた。守っては倉田や宇佐美らに激しいチャージも敢行。

10 清武弘嗣 7(75分OUT)
抜群の位置取りでボールを呼び込み、敵バイタルエリアで巧妙にフリーとなってはチャンスに絡んだ。先制点も追加点も清武の「優しいパス」から生まれた。

FW
9 都倉 賢 6 (75分OUT)
キム・ヨングォンや菅沼と肉弾戦を繰り広げ、ターゲットマンとしての責務を全う。ポストプレーも冴え、チームにスペースを提供。終盤はスタミナ切れか、運動量が落ちた。

25 奧埜博亮 6.5 (87分OUT)
ハイスピードのクロスを左足ダイレクトで叩き込んだ技巧と思い切りの良さに感服。都倉との連携には課題を残すも、闘争心むき出しのプレーで敵DF陣に襲い掛かった。
交代出場
DF
16 片山瑛一 6(57分IN)
坂元に代わって右サイドに配備され、守備の引き締め役を担う。G大阪の矢継ぎ早な攻撃カードの投入やシステム変更にも上手く対応した。

FW
8 柿谷曜一朗 6(75分IN)
清武との交代でピッチに投入され、時間を巧みに使いながら攻撃のリズムを調整した。逃げ切り態勢のなかで深みのあるプレーを披露。

FW
20 ブルーノ・メンデス 6(75分IN)
都倉に代わって前線の基準点となり、G大阪の3バックに果敢にチャレンジ。動き出しに切れがあり、次節は先発の座に返り咲くか。

FW
32 豊川雄太 ―(87分IN)
奥埜に代わって2トップの一角へ。プレー機会はほぼ訪れなかった。

監督
ロティーナ 6.5
G大阪の攻撃を無効化する緻密なディフェンスを植え付け、17年ぶりとなる敵地での大阪ダービー勝利を掴む。慌てず騒がず、ゲームプランを着実に完遂した印象だ。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

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