ライバルの躓きで、ユベントスは9連覇の偉業に一歩前進した。だが、マウリツィオ・サッリ監督は気を緩めていない。7月7日のセリエA第31節では、好調のミランと対戦だ。

 前節で2位ラツィオと3位インテルが敗れたのに対し、ユベントスは中断をはさんで7連勝と好調。ラツィオに7ポイント差を広げ、スクデットに手をかけつつある。

 ただ、ミランもシーズン再開後は3勝1分けと調子が良い。以前は上位勢相手に白星ゼロだったが、「ポスト・コロナ」ではローマ、そして前節でラツィオと強豪を沈めている。

 また、ユーベはシーズン再開後の初戦、コッパ・イタリア準決勝第2レグでミランと対戦したが、早い時間帯の退場で数的優位に立ちながらも崩し切ることができなかった。

 それだけに、サッリはミランを警戒しているようだ。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、指揮官は「ミランはいつもウチを苦しめてきたし、心身ともに素晴らしいコンディションだ」と話した。

「直近の試合では素晴らしいレベルだ。難しい試合になるだろう。他チームの結果でリラックスしてはいけない。今はこのうえなく難しい時期で、本当に簡単に間違った試合をしてしまいかねないからだ。精神面が重要になる」
 
 ユベントスは5試合連続で得点した絶好調のパウロ・ディバラが出場停止。代わりにゴンサロ・イグアインが再開後初めて先発するとみられる。ナポリとチェルシーでも指導した愛弟子について、サッリは「イグアインはわたしが唯一ケンカする選手なんだ」と語った。

「ずっとそうだった。おそらく彼はベストを引き出すためにアグレッシブな相手を必要とするからだ。ある日はかわいがらなければならず、次の日は壁に押し付けなければいけない。繊細なんだ。気分が落ちているときは、彼に注意を払う必要がある。でも、ノっているときは戻さなければならない」

 ロックダウン中に母国アルゼンチンに戻り、病気の母親や新型コロナウイルスへの懸念から、一時はイタリアに戻らない可能性も報じられたイグアイン。ミランとの重要な試合で、大きな結果を残せるか。サッリの手綱さばきとともに注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部