ポルトガルが生んだ大スターの去就がにわかに騒がしくなっている。

 2018年の夏にレアル・マドリーからユベントスへ移籍して以来、衰えを感じさせない結果を残してきたクリスチアーノ・ロナウドが、今夏の移籍市場で新天地を目指すのではないかと囁かれているのだ。

 すでに獲得候補として、古巣のレアル・マドリーや大物獲得を目指すパリ・サンジェルマン、アメリカの複数クラブの名前が挙がっている。

 35歳ながら今シーズンのセリエAで28ゴールを記録するなど意気軒昂といった様子のC・ロナウド。その獲得レースに新たに参戦する可能性を報じられたのが、日本代表DF酒井宏樹も所属するフランスのマルセイユだ。

 ヨーロッパのあらゆるサッカー情報を日夜発信しているフランス・メディア『Euro Sport』によれば、現オーナーであるフランク・マッコート氏からマルセイユの買収を画策しているという実業家のムラド・ブジェラル氏が、「ロナウドの獲得は私の夢である」と明言したと報道した。
 
 造船や石油などの多岐にわたる産業で成功してきたブジェラル氏は、エマニュエル・マクロン仏大統領とも親しい間柄にある国際的人物で、現在はサウジアラビア資本を後ろにつけた最大8億ユーロ(約960億円)での古豪買収成立が目前と見られている。

 かつてラグビーチーム『トゥーロン』の会長として世界的なラガーマンを次々に獲得した実績がある氏は、「人生において不可能なことはない」とマルセイユ買収後の夢を語っている。

「ロナウドはもっとも好きな選手だ。私は尊敬と規律を重んじているが、彼はそれをまさに体現し続けているからね。彼と契約したいか? 当然、夢見ているよ。人生に不可能なんてないからね。その契約は私を震わせる。あくまで私がマルセイユを買収できればの話だが、それが大きな仕事になるだろうね」

 マルセイユの“宿敵”パリ・サンジェルマンを買収したQSI(カタール・スポーツ・インベストメント)が拠点を置くカタールとの関係を含めた様々な利害関係が絡んでいるため、慎重な動きを見せているブジェラル氏。だが、買収を成功させた暁には、C・ロナウド獲得に動き出すことは間違いなさそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部