フットボーラーのゴールセレブレーションに関する独自のこだわりやルーツなどを調査してまとめるのが、『ワールドサッカーダイジェスト』誌で好評連載中の「オレのこだわりGOALセレブレーション」だ。第3回は「人種差別」に立ち向かうポーズを見せた6選手にスポットを当てた。

【FILE.1】
●マルキュス・テュラム/FW
●ボルシアMG
●フランス国籍

【FILE.2】
●ジェイドン・サンチョ/MF
●ドルトムント
●イングランド代表

 黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官に殺害されたアメリカの事件(5月25日)に心を痛めた2選手が、5月31日のブンデスリーガで人種差別撲滅を訴えた。

 テュラムはウニオン・ベルリン戦で“膝つきパフォーマンス”(左上写真)を見せる。16年にアメリカンフットボール選手のコリン・キャパニックが、レイシズム抗議で使用したポーズに倣ったようだ。

 一方のサンチョはパーダーボルン戦でゴール後にユニホームを脱ぎ、「ジョージ・フロイドに正義を」と書かれたTシャツを披露(右上写真)。さらにSNSには、「人類はひとつになってこの世界を変えなければいけない。今こそ正義のために戦うべきだ」と綴った。
 
【FILE.3】
●アントニー・マルシアル/FW
●マンチェスター・U
●フランス代表

 モンキーチャントの標的となり、観客に抗議した後に自らピッチを去ったポルトのムサ・マレガへの連帯を示し、今年2月20日のヨーロッパリーグで、マリ代表FWの頭文字「M」を両手で表現した(左下写真)。

【FILE.4】
●アフメド・メンデス・モレイラ/FW
●エクセルシオール(オランダ2部)
●オランダ国籍

 19年11月17日のデン・ボス戦で人種差別的なチャントを受けた24歳のオランダ人FWは、ゴールを挙げると不満を爆発させる。

 敵サポーターが陣取るホームスタンドの前まで疾走すると、両手を耳に当てた後に口の前に人差し指を立てる「黙れ」パフォーマンスを見せた。愚行に断固として立ち向かう姿が話題となった。

【FILE.5】
●ジョルジニオ・ヴァイナルダム/MF
●リバプール
●オランダ代表

【FILE.6】
●フレンキー・デヨング/MF
●バルセロナ
●オランダ代表

 メンデス・モレイラの一件が反響を呼び、オランダ代表の2選手が立ち上がった。エストニア戦(19年11月19日)で決勝点を挙げたヴァイナルダムはデヨングと並び、お互いの肌を交互に指差して“反人種差別”をアピールした(右下写真)。

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年7月2日号より転載・一部加筆