開始12分までに2点を先行した時は、王者が危なげなく勝利すると思われた。だが、好調サッスオーロに苦しめられたユベントスは、3-3のドローで試合を終えた。

 現地時間7月15日のセリエA第33節、ユベントスは2点を先行しながら一時は2-3と逆転を許し、64分のアレックス・サンドロの同点弾でかろうじて勝点1を手にした。前節のアタランタ戦に続く2試合連続のドローとなった絶対王者は、逆転負けしたミラン戦を含め、3試合白星から遠ざかっている。

 勝てば2位との差を8ポイント以上に広げ、9連覇の偉業に大きく前進できた。しかし、このドローでラツィオとの次節で敗れれば、ユーベは2位に3ポイント差まで迫られる可能性がある。

 当然、チャンピオンズ・リーグでユーベを決勝に2度導き、その間もリーグ戦でタイトルを保持し続けたマッシミリアーノ・アッレーグリ前監督に代わり、今シーズンから指揮を執っているマウリツィオ・サッリ監督への風当たりは強い。

 専門サイト『Juvenews.eu』では、SNSではサポーターからサッリ批判やアッレーグリ復帰を望む声が寄せられた。

「アッレーグリを呼び戻せ」
「サッリはすぐに解任すべき。9シーズンで最悪のユーベ」
「こんなんじゃ優勝も逃すぞ。できるだけ早くサッリを追い出せ」
「アッレーグリはもっとささいなことで批判され、もっと勝利を手にした」
「この数カ月を見れば、アタランタが優勝にふさわしいのは間違いない」
「来年こんなバカげたものを見なくて済むなら、すべてを失っても構わない」
「サッスオーロ相手に3失点、ユベントスでやる準備ができていない監督ということ」

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によれば、そのサッリは試合後に「監督は継続性を求めるものだが、今の我々は心身ともにそれがない。どのチームにもあることで、理由を理解するのは難しいよ。試合中に良い時間帯と受け身になる時間帯を繰り返している」と話した。

「我々は素晴らしいポテンシャルを持っていると感じさせる時もあれば、簡単にエリアまで相手を来させてしまい、困惑させられることがある。自分たちのクオリティーを失うことなく、もっとバランスを保たなければいけない」

 この日の1ポイントで、ユベントスはタイトルに向けて前進したのだろうか。サッリは「計算してはいけない」と述べているが、残り5試合で勝点9を獲得すれば優勝は決まる。

 はたして、サッリ・ユーベは、王座を維持して、周囲の批判をはね返せるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部