名門ローマとイタリア代表の未来を担うと期待される超逸材も、まだ21歳の青年であることは変わらない。恋人と夜に出かけることもあるのは当然だ。

 ただ、新型コロナウイルスの感染拡大防止が社会的に求められるなか、マスクを着用していない姿がインターネットで出回れば印象が悪い。さらに、タバコらしきものに火をつける様子の動画が出回ったのだからなおさらだ。

『Gazzetta dello Sport』紙や『Corriere dello Sport』紙などイタリア・メディアによると、ニコロ・ザニオーロがローマの有名店で夜遊びしていた様子の動画がインターネットで出回った。

 動画のザニオーロはマスクをしておらず、盛り上がる中で恋人たちと踊ったとされている。新型コロナの感染予防上、疑問視されかねない行動だ。また、前述のように、動画からは喫煙した様子もうかがえる。アスリートの喫煙を周囲がよく思わないのは当然だろう。
 
 1月に負傷で長期離脱を余儀なくされたザニオーロは、コロナ禍による異例のシーズン延長で今シーズン中の復帰を遂げた。7月11日のブレッシャ戦では復帰後初ゴールを決め、22日のスパル戦では単独でのドリブル突破からのシュートが大きな賛辞を集めた。

 改めてその才能が絶賛されたザニオーロだが、15日のヴェローナ戦では試合中の姿勢をチームメートから叱責され、さらにパウロ・フォンセカ監督からも公に批判された。一部のチームメートとの関係悪化や、さらには去就問題まで取りざたされている。

そんななかでの動画流出が注目されるのは避けられない。

 ただ、『Corriere dello Sport』紙によると、ローマの事情聴取に対し、ザニオーロは常習的な喫煙者ではなく、恋人のタバコを「味わっただけ」だと説明。マスクをしていなかったことについては、屋外レストランでマスクをしている人はいないと強調したようだ(同紙も「そしてそれは本当のことだ」と添えた)。クラブが処分を科すことはないという。

 なお、『Gazzetta dello Sport』紙は、28日の新型コロナウイルスの検査でザニオーロが陰性だったと報じている。また、両紙は、地元サポーターがザニオーロに対して擁護的だとも伝えた。

 それでも、セリエAでの5位確保とヨーロッパリーグでの躍進を目指すクラブとフォンセカは、ピッチ外で騒ぎを起こしてほしくないというのが本音だろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部