チャンピオンズ・リーグ準々決勝でリヨンに敗れた直後、ユベントスのアンドレア・アニェッリ会長は、クリスチアーノ・ロナウドが「大黒柱」だとして、噂になった移籍の可能性を否定した。

 C・ロナウドが残留するとなれば、俄然、気になってくるのが、来シーズンのユベントスの前線の顔触れだ。とりわけパウロ・ディバラとゴンサロ・イグアインの去就は注目度は高まっている。

 2019-20シーズンのセリエAのMVPに選ばれるなど、スクデット9連覇に大きく貢献したディバラだが、昨夏に続いて再び放出の可能性が取りざたされている。新型コロナウイルスで経済的な打撃を受けたクラブにとって、巨額の移籍金を見込める数少ない選手のひとりでもあるからだ。

 だが、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、ディバラの代理人であるホルヘ・アントゥン氏は、「この数日、完全に間違えた報道を目にした」と強調している。

「ディバラはユベントスの選手であり、それで彼は幸せだ。クラブとは延長に向けて取り組んでいる」

 このコメントを受け、『Gazzetta dello Sport』は、ディバラの周辺からは、他クラブからのオファーや戦略の変更がなく、ユベントスとの契約延長が優先との情報が届いていると伝えた。

 一方、契約が残り1年となり、高額サラリーもあって、クラブが放出を望んでいると言われるイグアインは、去就に関して明言を避けている。『Gazzetta dello Sport』によると、元アルゼンチン代表FWは『Fox Sports』で「24日にユベントスとの練習に戻る」と話したという。

「契約はあと1年ある。それから新しい監督とどうなるかを見てみよう。状況が異なることは確かだからね。MLS?多くの選手が行っているし、素晴らしいんだろうね。でも、今はユベントスの選手だ。様子を見よう」
 
 この2シーズンは決して満足のいく出来ではなかったイグアインだが、「ナポリを離れたことはまったく後悔していない」と強調している。

「僕は裏切り者ではない。より向上し、幸せでいるために、キャリアでそういう選択もするものだ」

 ただ、ナポリ時代の恩師であるマウリツィオ・サッリは、1年でユベントスの監督を解任された。ディバラもサッリの下で復調しただけに、指揮官の退任を残念に思っていると言われる。

 ユーベが新たに選んだのは、指導者経験のないOBのアンドレア・ピルロだ。稀代の司令塔だった新米監督の構想に、はたして、ディバラとイグアインは含まれているのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部