[J1第11節]川崎5-2C大阪/8月19日/等々力
 
【チーム採点・寸評】
川崎 8
試合の立ち上がりこそ、C大阪のソリッドな守備から、組織だった攻撃に苦戦。7分に先制点を奪われた。しかし焦らずに中盤の形を変化させるなど臨機応変に対応策を講じるとセットプレーとPKで前半のうちに逆転。
 
後半はスタートから一気に畳みかけると、途中出場の三笘の公式戦5試合連続ゴールもあり、5-2と快勝。充実の内容でリーグ新記録となる10連勝を達成! 2失点は課題とはいえ見事な戦いで、拍手を送るべき内容だ。記録達成という付加価値も含めて高評価に。家長、脇坂、登里らも高い働きも、MOMには勢いが止まらない大卒ドリブラーを選出した。
 
【川崎|採点・寸評】
 GK
1 チョン・ソンリョン 6
2失点はともに止めるのが難しいシュート。フィードがズレる場面もあったが、終盤には鈴木のヘッドをセーブするなど鋭い動きを披露した。
 
DF
13 山根視来 6
先制点を奪われた場面では丸橋の動きに上手く対応できず。それでも42分には相手エリア内にオーバーラップし、PKを獲得。後半はより積極的に動いた。
 
4 ジェジエウ 6
1失点目のシーンは、パスを出した丸橋にプレスがかからず、スルーパスをクリアし切れずにB・メンデスに抜け出された。それでも、その後はパワーとスピードでC大阪攻撃陣の前に立ちはだかった。
 
5 谷口彰悟 6
珍しく自慢のフィードが引っかかるところがあった。ただ読みを利かせ、身体を張った守備は高質。この日もキャプテンらしさを発揮。
 
2 登里享平 6.5(90+1分 OUT)
序盤こそC大阪のプレスに苦しむも、時間を経るごとに通常の“偽のSB”として攻撃に関与。小林、L・ダミアンのゴールは彼がいたからこそ生まれた。

MF
25 田中 碧 6
アンカーとして自身の両脇を狙ってくるC大阪の攻撃に苦慮。それでも周囲と連係しながら状況を打開しようと奮闘。パスを散らそうとする意識も感じられた。後半に瀬古に決められたセットプレーでは、一歩遅れたか。
 
10 大島僚太 6
1失点目のシーンは守備が軽くなってしまった。ただ、ボールを持てば、やはりピカ一で、小林のゴールはこのFWの動きを見逃さなかった彼の縦パスから始まった。
 
【J1第11節PHOTO】川崎5−2C大阪|攻撃陣が爆発!難敵・C大阪を退け、リーグ新記録の10連勝で首位独走!
MF
8 脇坂泰斗 6.5(61分 OUT)
先制点を奪われて嫌な雰囲気が漂うなか、技ありのFKで同点ゴールを奪取。チームを落ち着かせた功績は大きい。家長のPK奪取にも絡む。フィニッシュ精度は高めたいところ。
 
FW
41 家長昭博 7(90+1分 OUT)
リーグ戦を2試合欠場していた男は、自慢のキープ力とパスセンスを活かして攻撃に奥ゆきをもたらした。42分には自身が奪ったPKを冷静に沈め、後半も攻撃をリード。
 
30 旗手玲央 6(75分 OUT)
C大阪の右SB松田とマッチアップする機会が多く、守備によく走った。後半途中には左ウイングからインサイドハーフへポジション変更。大卒1年目ながら貴重な戦力であることを改めて証明した
 
11 小林 悠 6.5(75分 OUT)
前半は上手くゴールに迫れなかったものの、53分には鋭い動き出しからリードを広げるチーム3点目をマーク。ストライカーとしての仕事をキッチリこなした。ゴールパフォーマンスは幼馴染の芸人、ぺこぱの“シュウペイポーズ”。
 
交代出場
MAN OF THE MATCH
MF
18 三笘 薫 7(61分 IN)
小林からのパスを受けると、左からカットインしつつM・ヨニッチの股を抜く見事な一発! 公式戦5試合連続弾を奪い、直後には自慢のドリブルで左サイドを切り崩し、L・ダミアンのゴールを導いた。大卒1年目としては圧巻のパフォーマンスが続く。
 
MF
6 守田英正 6(75分 IN)
インサイドハーフとして出場。ダイナミックに動き、84分には強烈なミドルでゴールに迫った。
 
FW
9 レアンドロ・ダミアン 6.5(75分 IN)
出場直後に登里のシュートのこぼれ球をプッシュ。トドメの5ゴール目を挙げた。
 
DF
7 車屋紳太郎 ―(90+1分 IN)
クローザーとして後半アディショナルタイムに登場。しっかりしたディフェンスでゲームを締めた。
 
FW
20 宮代大聖 ―(90+1分 IN)
出場時間は短かったものの、前線からのチェイシングを遂行。ゴール前にも飛び込んだ。
 
監督
鬼木 達 7
相手の“川崎対策”に動じることなくチームを勝利に導く。自主性を重んじる采配は見事で、この日も交代策を活かして豊富なタレントの能力を引き出した。連勝はまだまだ続きそうな予感。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
 
【チーム採点・寸評】
C大阪 5
組織立ったディフェンスから攻撃に移る様子は美しく見えた。7分には狙い通りの形で先制。しかし、徐々に川崎の圧力に水漏れが生じると、後半は大きく乱れる。連戦での疲労も感じられた。
 
【C大阪|採点・寸評】 
GK
21 キム・ジンヒョン 4.5
脇坂にニアを抜かれたFKは対応をしたかったところ。PK以外の残りの3失点は守備組織を崩されたものだったが……。先制点の場面では、丸橋に好フィード。ただスローイングが乱れたのは気になった。

DF
2 松田 陸 5
21分には抗議するもハンドを取られ、そのFKを脇坂に決められた。その後は果敢に攻め上がり鋭いクロスを供給。しかし、ビハインドで前に出た後半は、途中出場の三笘に翻弄されるなど、右サイドを崩された。

14 丸橋祐介 5.5
評価が難しいところ。42分には痛恨のPKを献上し、小林に決められたシーンでも家長への対応が遅れた。ただ、チームの2ゴールをアシスト。守備面は課題も、その左足はやはり大きな武器だった。


 
 
15 瀬古歩夢 5.5
58分には丸橋の左サイドからのFKを逆サイドで押し込む。前半はタイトな守備で流れの中からはゴールを許さなかったが、後半は小林に目の前で決められるなど後手を踏んだ。試合終盤の片山へのフィードは素晴らしかった。
 
22 マテイ・ヨニッチ 5
三笘に股を抜かれたシュートなど悔いの残る5失点に。後半は相手に付いて行けず、反応が遅れるシーンも。
 
MF
5 藤田直之 5
ビルドアップ時は低い位置に下りて、ポゼッションに参加。縦パスも入れたが、守備面では川崎の勢いを止められず。

10 清武弘嗣 5(57分 OUT)
アンカーを置く川崎のシステムの弱点を突こうとしたのか、中央に入りながらボールを受けて攻撃にリズムをもたらそうとした。だが、らしいプレーを見せられぬまま、57分に交代。

 
MF
17 坂元達裕 5.5(80分 OUT)
サイド、中央とポジションを柔軟に変えながらボールを引き出し、仕掛けた。好印象も、プレーのクオリティはもう少し上げたい。

25 奥埜博亮 5(84分 OUT)
ボランチで先発。運動量豊富に走り回り、チームメイトと連係。だが、ボールを失うシーンも見られ、攻撃のスピードを上げられず。
 
FW
13 高木俊幸 5(57分 OUT)
先発起用に応えられず。ボールを受ければ仕掛ける積極性はあったが、なかなか奏功しなかった。

20 ブルーノ・メンデス 6(57分 OUT)
7分には丸橋のスルーパスを受けて先制点をマーク。FWとして仕事は果たした。ただ、その後は消える時間も少なくなかった。

 
交代出場
MF
49  西川 潤 5(57分IN)
トラップひとつを取っても技術の高さを窺わせた。もっとも2トップの一角に入りながらシュート0本に終わる。

FW
8 柿谷曜一朗 5(57分IN)
低い位置に下りて攻撃の組み立てに参加。しかし、自陣でボールを持っても怖さを感じさせることはできなかった。

FW
18 鈴木孝司 5.5(57分IN)
シュート2本を放ち、気を吐く。しかし、決定機的な仕事はできなかった。

DF
16 片山瑛一 ―(80分IN)
サイドハーフで出場。82分には瀬古のロングフィードに抜け出すも、ロングループシュートはバーに阻まれた
 
DF
39 庄司朋乃也 ―(84分IN)
ボランチとして投入される。出場時間が短く、そこまでボールに絡めなかった

監督
ロティーナ 5
前節まで最少失点タイ(6失点)の堅守を誇るもまさかの5失点。後半はチームを立ち直らせることができなかった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)