[J1第13節]川崎5-0清水/8月29日/等々力
 
【チーム採点・寸評】
川崎 7
清水の最終ラインの裏を狙い序盤から主導権を握る。前半こそ決定機を活かし切れずに旗手の1ゴールのみで折り返したが、後半も攻撃の手を緩めずに攻め続けて5-0の快勝。シュート数は33対6と大きく上回った。
 
さらに約10か月ぶりの復帰戦となった中村にもゴールが生まれるなど勢いに乗れる勝利。12節の名古屋戦で途切れた連勝記録の再更新へ大きなスタートを切った。
 
【川崎|採点・寸評】
 GK
1 チョン・ソンリョン 6.5
そこまでピンチは多くなかったとはいえ、52分の金井、58分の西澤のシュートを好セーブ。ゴールに鍵をかけ、クリーンシートに大きく貢献した。
 
DF
17 ジオゴ・マテウス 6
来日2試合目の出場に前半こそやや空回り気味だったが、後半はさらにエンジンをかけた。55分にはゴールにつながらなかったが、宮代へ鋭いクロスを送るなど自慢の右足をアピール。プレースキッカーも担った。
 
34 山村和也 6.5
特に前半に高質なフィードを前線に供給し、攻撃を後方支援。守ってもCBで組んだ車屋とのコンビネーションを含め大きな問題はなかった。
 
7 車屋紳太郎 6
ややパスがズレる場面はあったが、サイドへ素早くボールを入れようとする高い意識が感じられた。激しい守備も見せ、CKではニアサイドで惜しいヘッドを放つ。
 
2 登里享平 7(87分OUT) 
敵陣エリア内に侵入した際にトラップが乱れるシーンはあったものの、神出鬼没の動きで相手をかく乱。声でのサポートも的確で、L・ダミアンのゴールは彼の動きがあってこそ。

MF
6 守田英正 6.5
キャプテンマークを巻いて堂々のプレー。セカンドボールをよく拾い、的確にパスを散らした。自信につながるゲームになったはず。
 
22 下田北斗 6.5(69分OUT)
運動量豊富に動き回り、相手にプレスをかけて奪えば、シンプルに味方へ。先制点はこの22番のパスカットから生まれた。

【J1第13節PHOTO】川崎5−0清水|中村憲剛が復帰戦でゴールをゲッツ!川崎が5発完勝で首位独走!!
MAN OF THE MATCH
MF
30 旗手玲央 7.5(77分OUT)
大卒アタッカーはウイングでのプレーが多いものの、この日はインサイドハーフで抜群のサッカーセンスを披露。相手の裏に走ってボールを引き出したかと思えば、守備でも奮闘。前節(ACLの関係で先立って行なわれた24節の神戸戦)のリーグ初ゴールの勢いそのままに、2ゴールの大活躍!!
 
FW
20 宮代大聖 6
55分のD・マテウスからのクロスは、フリーでヘッドを放っただけに決めたかった。それでも前線からのプレスでひと役買い、ドリブル突破など、才能の片鱗は示した。
 
19 齋藤 学 6(69分OUT)
巡って来た先発のチャンスに奮闘。それだけに複数回の決定機をモノにできなかったのが残念だが、今後に向けて大いにアピールした。旗手とともにチーム最多の6本のシュートを放つ。
 
9 レアンドロ・ダミアン 6.5(77分OUT)
前半はややブレーキとなったが、51分のチャンスをしっかり仕留める決定力はさすが。利他的な姿勢にも改めて好感。
 
 
交代出場
MF
18 三笘 薫 6.5(69分 IN)
好調ぶりを持続。チームが大量得点を奪っても貪欲さは消えず、自慢のドリブルで清水守備網を切り裂くと、87分には5点目をゲット! もはや大卒1年目とは思えない堂に入ったプレーぶりだ。
 
MF
10 大島僚太 6(69分 IN)
高い位置を取ってゴールへ迫る。日々、得点感覚を高めている司令塔は相手にプレッシャーを与えた。
 
MF
14 中村憲剛 6.5(77分IN)
昨年11月に左膝を負傷し、リハビリに励んできた川崎のバンディエラが約10か月ぶりに復帰。出場直後に鋭いシュートを放つと、85分にはサポーターを歓喜させる華麗なループでの見事なゴール。千両役者ぶりはさすがで、「等々力に神様がいた」と本人も感慨深くコメント。
 
FW
11 小林 悠 ―(77分 IN)
77分に中村ともにピッチへ。周囲の見方がネットを揺らすなか、このゴールハンターもチャンスを窺い続けた。
 
DF
5 谷口彰悟 ―(87分 IN)
休養も兼ねてベンチスタートだったキャプテンはラスト5分少々で登場。しっかりゲームを締めた。
 
監督
鬼木 達 7
中2日でのアウェー連戦を戦い、再び中2日でのゲーム。難しいマネジメントを求められるなかで、これまで出場機会の少なかった選手たちを巧みに操り、終盤には中村を復帰させ、チームにさらに勢いをもたらした。素晴らしい結果と内容だ。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
 
【チーム採点・寸評】
清水 4
ボールを回し主体的なサッカーを目指そうとの方向性は分かる。しかし、その反動でか守備は緩慢で、リスクマネジメントの意識も希薄。川崎に攻め込まれ、前への意識も刈られると、成す術なく完敗を喫した。シュート数は相手の33本に対しわずか6本。「見本とするサッカーをやられた。結果は軽く受け止められない」との立田の言葉どおり、今後、このゲームを教訓にできるか。
 
【清水|採点・寸評】 
GK
39 大久保択生 4.5
前半には“顔面ブロック”でゴールを守るなど、必死に川崎の猛攻に対応。しかし最終的に5失点を喫し、先制点を奪われた場面でも、思い切って前に出るもクリアを仕切れなかった。

DF
15 金井貢史 4(61分OUT)
チームの狙いとして高いポジションを取ったため、その裏を幾度も突かれたのはある意味、致し方なしか。しかし、攻撃面でも存在感を見せたのは52分のシュートくらいで、守備でも後手を踏んだ。

24 岡崎 慎 3.5
85分にはパスミスを中村にループで決められる痛恨のプレー。必死に川崎攻撃陣に食らい付こうとしたが……。
 
2 立田悠悟 4(84分OUT)
1失点目のシーンでは安易なパスを相手に奪われ、ネットを揺らされた。2失点目の場面など淡白な守備を減らし、ディフェンダーとしてより慎重さがほしいところ。空中戦の強さは光った。

21 奥井 諒 4
2失点目の場面では帰陣が大きく遅れた。ビハインドを喫していただけに、エクスキューズはあるが、頑張って戻っていれば防げた可能性はある。
 
MF
22 ヘナト・アウグスト 4
CBに回った後の87分には三笘の突破をエリア内で食い止められず、5点目を決められた。試合を通じて川崎の圧力に押され、持ち味を出せなかった。先制点を奪われた場面では味方のパスをなぜかスルーの選択。

6 竹内 涼 4(72分OUT)
前半に一本、C・ジュニオへの良い縦パスがあったが、全体的に前線の動きが停滞しており、パスの出しどころに困った印象。守備では後追いが多かった。2失点目の場面では立田とともにL・ダミアンのシュートを防げず。
 
MF
20 中村慶太 4
ボールを引き出し、攻撃にリズムを加えたかったが、奏功したシーンは限られた。74分には旗手への対応が甘くなった。試合後には完敗を認め「練習の雰囲気から変えていかなくてはいけない」と自らを含めて戒めの言葉を口にする。
 
FW
30 金子翔太 4(72分OUT)
川崎の素早い囲い込みに苦しめられた。後半に数度見せたように、前半からもっと果敢に仕掛けたかった。

10 カルリーニョス・ジュニオ 4.5
巧みな足技と一瞬の動き出しでボールを収めるなど、チームで唯一、時間を作れる存在だった。それでも単独では川崎の守備を崩すには至らず。63分のドゥトラからの折り返しは決めたかった。74分にはボールロストから旗手に決められた。

16 西澤健太 4(61分OUT)
交代する直前の58分には右からのカットインでシュート。惜しい場面だっただけに早い時間から得意の形を示したかった。


 
交代出場
FW
11 ジュニオール・ドゥトラ 5(61分IN)
58分には後方からのボールを頭で折り返し、C・ジュニオへ好機をプレゼント。ただ、それ以外ではなかなかチャンスに絡めず。

MF
8 石毛秀樹 5.5(61分IN)
右SBとしてプレー。73分にはゴールライン上で相手のヘッドをクリア。ただ87分には自らのサイドを崩された。

MF
37 鈴木唯人 4(72分IN)
右ウイングとして登場するもなかなかパスが回って来ず。その後は中央にポジションを移したが、シュート0本で終わる。

MF
17 河井陽介 4(72分IN)
トップ下やボランチでバランスを取ろうと悪戦苦闘。川崎の勢いに押され、流れは変えられなかった。

FW
33 川本梨誉 ―(84分IN)
トラブルがあった立田に代わってスクランブルで出場。前に出なくてはいけない状況だったが、攻撃面よりも守備面での遅れが目立つ結果になった。

監督
ピーター・クラモフスキー 4
攻撃的なスタイルを標榜する川崎とのゲームは良い腕試しになるはずだったが、予想以上の完敗。的確な準備ができていなかったと言わざるを得ない。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)