またひとり、大物がアジア・サッカー界にやってくるかもしれない。

 現地時間9月1日、『talkSPORT』をはじめとする複数の英メディアは、アーセナルに所属する元ドイツ代表MFのメスト・エジルにサウジアラビアの強豪アル・ナスルが関心を寄せていると報じた。

 現在31歳のエジルは、2014年のブラジル・ワールドカップで、母国ドイツの世界制覇に貢献した世界屈指の名手だ。しかし、コンディションの問題によって戦線離脱を繰り返す近年はアーセナルで居場所を失いつつある。

 クラブ最高給を貰いながら、ウナイ・エメリ前監督からも、その後任のミケル・アルテタ監からも信頼を得られなかった昨シーズンは、公式戦23試合で1ゴール・3アシストと満足のいく結果を残せず。今後の身の振り方が注目されている。

 21年6月までの契約を締結しているエジルは、「僕の姿勢は明確だ。契約の最終日までここにとどまって、クラブの為に尽くすことだ」と明言しているが、財政面のやりくりに奔走するアーセナルにとっては、週給35万ポンド(約5000万円)の高給取りを売却して換金したいというのが、本音かもしれない。
 
 そうしたなかで、興味深いオファーを提示したのが、潤沢な資金力を持つアル・ナスルだ。『talkSPORT』によれば、今シーズンのAFCアジア・チャンピオンズ・リーグにも参戦している強豪は、エジル側に対して、「なんと年俸1500万ポンド(約21億円)のマンモスオファーを行なった」という。

 また、英紙『The Sun』によれば、クラブ間の話し合いの場は持たれていないものの、エジル獲得に本腰を入れているアル・ナスルは今夏中にアーセナルと合意に至らない場合にも、フリートランスファーになる来年に再びオファーをかけるという。

 若手を積極起用するアルテタ監督の下で、エジルが満足な出場機会を得るのはこの先も簡単ではない。それだけに中東行きを決断する可能性はなくはないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部